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位置情報とモバイルCRMで切り開く ラストワンマイル の業務革新--「Orkney Upward」

オークニーの「Orkney Upward」(以下、Upward/旧名:Orkney GeoGraph)は、位置情報を利用したスマートデバイス対応のクラウドサービス。位置情報とCRM・SNSのサービスを融合させ、フィールド業務の真の効率化を実現することを狙うものだ。

 Upwardは、その導入により、例えばフィールド業務のマネジャーは、各担当者の位置をリアルタイムに把握しながら的確な指示が出せるほか、営業成績と位置情報を結び付け、セールスプランニングや戦略の策定が行える。また、過去の訪問記録・商談確度などから有望な見込み客を洗い出し、最適な訪問ルートを割り出すことで、各担当者は日々の業務計画・準備作業を効率化することが可能だ。加えて、SNSとの連携で外出中でもチーム内での情報共有が図れるうえ、外出先から業務日報を送ることも可能。日報を書くために帰社するといった無駄を排除することができる。訪問ルートの最適化によるタイムロスの削減で、日々の訪問件数もアップさせられるのは、言うまでもない。

業務の状況をリアルタイムに把握 業務の状況をリアルタイムに把握
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分析~計画・戦略立案の質や速度がアップ 分析~計画・戦略立案の質や速度がアップ
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訪問のロスを減らし、件数を増加 訪問のロスを減らし、件数を増加
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業務時間もチーム間で情報共有 業務時間もチーム間で情報共有
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 位置情報によってフィールド業務の効率化・変革を加速させるUpward。そもそもなぜ、こうしたサービスの開発を着想したのか。オークニー社長の森 亮氏に聞いた。


株式会社オークニー
代表取締役社長 森 亮氏

――まずは、オークニーという会社を創設した背景からお伺いしたいのですが。

森氏:オークニーを創設したのは、今から12年前の2002年のことです。私はかねてから、地理情報・位置情報を扱うソフトウェアのビジネスを始動させたいと考えていたのですが、その想いを形にしたのが、オークニーです。この会社を創業して以来、一貫して地理情報・位置情報に特化したビジネスを展開してきましたし、オークニーは、地理情報・位置情報に特化したオープンソースソフトウェア開発の草分け的存在でもあるんです。

―― その辺りの経緯について、もう少し詳しくお話いただけますか。

森氏:実は、私はもともと地理好きで、大学生時代(1982年頃)には地図会社でアルバイトもしていたんです。その当時から、地図情報がいわゆる数値データで出来ていて、コンピュータで広く扱われるようになるとの確信がありました。また社会人として、地図会社で働く機会を得たのですが、そこでは電子地図ソフトの企画をほぼゼロからやらせてもらいました。このソフトは、1990年代後半に電子地図市場でトップシェアを獲得するまでに成長したのですが、その企画に携わる中で、地図情報がいずれコモディティ化され、誰もが地理情報・位置情報を持ち歩く時代になると考えるようになったわけです。

 のちに外資のGISベンダーに入ったのですが、そこで扱っているソフトウェアは高価で、地理情報・位置情報のコモディティ化とは縁遠い製品でした。そこで、自身でコモディティ化の流れを作ろうと考えた。その延長線上にオープンソースがあり、オークニーの創設があったというわけです。

目指したのは「ラストワンマイル」のイノベーション

――オークニーでは当初は、受託開発のビジネスだけを展開しておられたようですが、Upwardという汎用的なサービスプロダクトの開発に乗り出した理由は何なのでしょうか。

森氏:確かに、オークニーでは、個々のお客様の要望に従ってシステムを開発し、納めるというビジネスを展開していました。ただし、その中で、多くのお客様の要求が似通っていることに気づき、2008年頃から、お客様の要求に対応した機能を1つのプロダクトにまとめ上げ、提供したほうが経済的だと考えるようになったんです。そして2010年に試作品を作り、2011年に今日のUpwardの原型となるプロダクトを完成させました。


Orkney Upwardサイトより

――Upwardは当初、GeoGraphという名称でしたね。

森氏:ええ、名称を変更したんですよ。反対の声もありましたが。

―― なぜ、そうしたのですか。

森氏:よく誤解されるのですが、オークニーは「地図」の提供会社ではなくて、位置情報をベースに業務改革を支援するソフトウェアの会社です。そのイメージをより強く打ち出すために、プロダクト名を(地図をイメージさせる)GeoGraphからUpwardへと改名したというわけです。

――これは、Upwardの機能を見ればわかることだとは思いますが、このサービスは、どんな領域の業務改革を目指しているのですか。


森氏:一口に言えば、「ラストワンマイル」と呼ばれる領域の業務改革です。

 例えば、いかにネット・ビジネスやコミュニケーション手段が発達しても、顧客の元に商品を届けたり、顧客の機器の保守・メンテナンスを行ったり、フェース・ツー・フェース(対面)で顧客に対応したりしなければならないビジネスパーソンは大勢います。また、ネット・ビジネスの発達で、逆に、物流現場の厳しさはますます増大しているのが現実でしょう。

 そうしたフィールドワーカーの業務をもっと効率的で、楽にすることが、Upwardで我々が目指したことなんです。

―― 確かに、グーグルマップやストリートビューなど、詳細な地図情報がネット社会で提供されていても、それだけでフィールドワークが効率化するわけではありませんね。

森氏:そう。ですから、ラストワンマイルで働く人たちの行動をトータルにサポートするITツールが必要とされるわけです。ラストワンマイルで働く人たちの仕事を楽にするには、スケジューリングという時間軸管理と、移動の効率化という空間軸管理、そして、顧客データベース、さらにはSNSなどによるコミュニケーションが大切です。ところが、それらを統合化したITツールはこれまで存在しませんでした。そのニーズ(欠落)を満たしたのが、Upwardということです。

―― 要は、フィールドワークの総合支援ツールがUpwardであると。

森氏:そうとも言えますね。過去の長い不況で、ラストワンマイルで働く人をサポートするバックヤードの人員はかなり減っています。結果、フィールドワーカーが、日々のスケジューリングや資料作り、顧客の管理を含めて、さまざまなことを一人でこなさなければならなくなっています。いわば、「ワンマン地下鉄」の運転手のようなものです。

 しかも、ワンマン地下鉄の運転手と同じく、フィールドワーカーもミスは許されませんし、スケジュールは守って当たり前、与えられた業務をこなせて当たり前の世界で働いています。地下鉄の運転手の場合は、背後にしっかりとシステムがありますが、一般のフィールドワーカーにはそのような仕組みは用意されていません。その点でも、UpwardのようなITツールによるサポートが強く求められているわけです。

提供:株式会社オークニー
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年10月7日