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様々な仕組みを発案し、サービスレベルを向上させるWMSソリューションでは、まずはコスト削減があり、その次にはサービスレベルの向上がくる。同氏は「ロット、賞味期限、トレーサビリティがキーワード」になると説明する。こうした荷物に紐付く各種の情報を、お客様にタイムリーに開示できる仕組みを提供する。医薬品を例にすると、日本の医師は薬のロットにデリケートであり、鮮度の良いものを使いたいし、ロットによる製造過程での微妙な効能の変化を懸念する。このため、医師は患者にできるだけ同じロットの薬を投薬したいと考える。そして、WMSソリューションにもこうしたロットの情報等を簡単に引き出せる仕組みが求められるのだ。
「ただし、商品コードは数値化できているのですが、ロット等の付帯情報についてはコード化がまだ普及されていません。そうした情報は今のところ人手で入力する事が基本なので、入力ミスをなくす仕組み等のアイデアが求められます」(伊藤氏) 生産情報やトレーザビリティに関しては、RFIDの活用等が連想されるが、実際の倉庫管理の現場では進展しているのだろうか。この点について同氏は、具体的なRFIDの導入例はあると述べる。ただし精度の問題は残っている。「100%の精度が出ると良いのですが、読み取り精度が高いレベルで保証されているわけでもありません。読み取りミスが生じるとピッキングミスや誤配送につながりますので、まだ信用できないところがあります。もっとも、RFIDは確かに便利ですから、読み取りミスが次のミスにつながらないような仕組みを入れて、試行している段階にあります」と説明する。 中小規模センター向けに新たなソリューションを提供同社のこれからの倉庫管理ソリューションについては、同氏は2つのシナリオを考えていると述べる。1つが、従来から得意とする大規模なオーダーメイド型のビジネスの展開だ。とくにマテハン(マテリアルハンドリング)機器との連携は、同社の最も得意とするところだ。ただ、大規模案件だけでは波が大きいため、同時に中小規模の案件向けに新しいパッケージを整備している最中だ。これが2つめのシナリオとなる。 「まずは特定業種向けにパッケージを用意して、いろんな業種ごとに特殊な要件や機能が必要になると思いますから、それをアドオンしていく形にしていこうと考えています。ポイントしてはWeb型となること。複数センターを持つお客様が1台のサーバーで使えるようなシステムを考えています」(伊藤氏) WMSに関してパッケージ型のソリューションを提供する場合、その基本的な機能で他の製品と差別化することは困難であり、優位性はオプション機能がどれだけ提供されているかにかかってくる。この点については、もともと物流企業に多くの実績を持つ、NECのERPパッケージであるEXPLANNERシリーズと連携したいというニーズも多いため、それを組み合わせてWMSパッケージにすることで早期からオプション機能の充実をはかっていくことや、連携可能な他パッケージを選定している最中にあるという。 最後に伊藤氏は、システム導入の一番のポイントについて「本稼動への移行をどれだけ問題なく、スムーズに移せるかにある」と指摘する。システムが完成して空っぽの倉庫にモノを入れて本稼動させる、もしくは既存のセンターに商品が入った状態で、システムを入れ替えて本稼動させることが最後の重要ポイントとなる。たとえシステムがきれいに出来てもモノを動かすところで失敗すると、在庫が混乱して最悪の結果を招く。「旧システムから新システムへの移行時は、最初は旧システムと同じ手順で使えること。そして徐々に新しい機能を使い、それに慣れることが大切です。そしてこの移行部分では、過去に積み上げてきたノウハウが重要になるため、NECソフトとしてもそのノウハウを生かしたソリューションを整備していく」と今後について語った。
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