最終更新時刻:2008年5月14日(水) 6時48分
 
CNET Japan Ad Special スピードアップとコスト削減、さらにはサービスレベルを向上し「儲かる物流」を可能にする新世代物流ソリューションの全貌

発注に紐付く出荷情報が、荷主の請求処理に使われる

 陸運大手の寡占が進む中で、IT投資により競争力を強化していこうとする企業は存在するはずだ。そうした企業はどのようなニーズを持っているのだろうか。

NECソフト株式会社 流通・サービスソリューション事業部 第一ロジスティクスグループ セールスマネージャー 水越 保尚氏 NECソフト株式会社
流通・サービスソリューション事業部
第一ロジスティクスグループ
セールスマネージャー
水越 保尚氏

 同社の流通・サービスソリューション事業部 第一ロジスティクスグループ セールスマネージャーの水越保尚氏は「国際物流系においては、まず複雑な手続きが存在しますからITの力を借りる必要があります。単純に伝票を発行すれば輸送できるというものではなく、通関手続き、輸送手続き、さらに倉庫への搬入搬出にも手続きが必要になり、これら手続きすべてが国の仕組みであり、許可制となっています。これを司るのが独立行政法人 通関情報処理センター(NACCS)であり、このシステムといかにシームレスにシンクロするか、リードタイムをいかに短くするか、というのが国際物流系の注目ポイントになっています」と説明する。

 加えて、NACCSの仕組みが変わる動きもある。2008年には海上貨物通関情報処理システム(Sea-NACCS)が、2009年には航空貨物通関情報処理システム(Air-NACCS)が変更されることが決定しており、国際物流事業者もそれに合わせてプロセスを変更する必要があり、そのためのシステム開発投資は行われていくことになる。

 一方、陸運系について稲川氏は、「すでにシステムは飽和状態だ。小口配送については、送り状が貼られた荷物を集荷し配送するプロセスは、基本的に変化がない。そこにアドオンで物流センターとの融合や、売買情報と集荷情報を紐付ける可視化などが、新たなニーズとなってきます」と指摘する。

 たとえばメーカーと量販店との取引において、量販店からのオーダーに対して、メーカーはオーダーに紐付いた出庫情報をもとに品物を倉庫から出し、その情報を納品伝票の形でつけると量販店はそれを請求処理にまわすことができるようになる。

 こうした付加価値はいわゆる3PLの業態であり、最近はインターネットショップなど無店舗からの配送がこの業態をとり、その取引量は急激に増えている。物流センター機能を起点に、メーカーの配送から請求処理までを代行するビジネスが増えていると稲川氏は指摘している。

業務の最適化や改善を視野に、コンサルティングを重視

 では、こうしたニーズを抱える物流業界に対して、NECソフトはどのようなソリューションを提供して行くのだろうか? 同社の国際航空フォワーダーソリューションと陸運業ソリューションの特長は、基本的に業務を効率的にまわすという点だ。

 まず、国際航空フォワーダーソリューションから見ていくと、国際航空フォワーダー業務は、通関手続が非常に複雑なこともあり、「輸送」「保税倉庫」「通関」の3本柱で構成されている。これに「荷主支援」や国内の「輸送支援」といったソリューションが付随する。NECソフトでは、実際に動作するソリューションを顧客に提示できるよう、テンプレート的なものも用意する。各ソリューションがモジュール構成であるため、短納期が可能であるという特長を持っている。

 たとえば国際航空系の通関ソリューションはすでに10数社に納入されているが、これはベースとして横展開可能なベストプラクティスを同社が持っているからだ。このため、同ソリューションは輸送事業者だけではなく、製造業大手や大手商社からの問い合わせも多いという。

 一方、陸運業ソリューションは、「輸送」をベースにオプションとして「荷主支援」や「経営分析支援」などを追加できるようになっている。同ソリューションはオールインワンの仕組みを持つが、そのままでお客様へ導入可能とは考えていない、と稲川氏は説明する。ただ、従来の輸送システムはつくり込みがほとんどであり、小口配送パッケージは存在しなかった。稲川氏は「荷物を業務串刺しで『見える化』した、トラッキングをベースとした画期的な仕組みを考案しています」と自信を見せる。同ソリューションは、情報と貨物の一体化にフォーカスしたために、結果的にオールインワンであるソリューションになった。

 同社のソリューション体系は、「コンサルティング」「構築」「保守」のフェーズからなるが、同社はコンサルティングのフェーズを重要視する。例えば、航空会社の割安設定を利用して、コスト削減を図るというアナログ的な手法に依存している部分や、混載率を高めて一度の輸送で多く運べるかという効率化といった基本を押さえながら、各事業者の強み、業態に合わせて業務の最適化や改善を含めたシステム構築を行うのが狙いだ。

 今後必要となる仕組みとして水越氏は「物流センターから配送する業務を支援する仕組みを追加したいと考えています。年商の少ない輸送事業者が、地域密着型の物流センターのビジネスに入り込んできているからです。そうした事業者に対して、倉庫から配送に至る業務を支援する物流業務のトータルソリューションを提供したいと考えています」と語っている。一般的に、WMSはSCM連携などの大掛かりなシステムとなるが、簡易WMSと輸送システムとを組み合わせたイメージだろう。

 さて次回は、物流業や製造業にとって共通基盤となる、NECソフトの本格的な「WMS(倉庫管理)ソリューション」について注目し、同社の最新のソリューションについて紹介していく。




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