最終更新時刻:2008年9月5日(金) 23時13分
 
CNET Japan Ad Special スピードアップとコスト削減、さらにはサービスレベルを向上し「儲かる物流」を可能にする新世代物流ソリューションの全貌

第1回 情報統合エンジンをベースに業務をシンクロさせ「儲かる物流」を実現する

SCMに代表される企業間連携の普及によって、企業にはビジネスのさらなるスピード化が求められるようになっている。これは経営だけでなく物理的な輸送においても同様で、ビジネスインフラとなる物流業界では、コスト削減や経営効率の向上、さらには競争に生き残るためのサービスレベルの向上が必要とされている。そこで同業種を支援するべくNECソフトは2006年4月から、「国際航空フォワーダーソリューション」「陸運業ソリューション」「WMS(倉庫管理)ソリューション」の3つのソリューションの提供を開始した。これらの新しいソリューションは、一連の業務間を情報統合エンジンでシンクロさせ、全体最適化を進めるものであり、物流事業者が荷主企業とのWIN-WINの関係を構築・支援するものとなっている。第1回となる今回では、物流業界の最新動向と、同社の3つのソリューションのうち「国際航空フォワーダーソリューション」「陸運業ソリューション」について見ていくことにする。

「プロセスの可視化」に対するニーズが高まっている

 NECソフトは、サプライチェーンやWMS(Warehouse Management System)を含め、調達の早期化、市場投入までのリードタイム短縮について、「輸送」の角度から物流事業者向けの支援を行っている。まず、陸運業ソリューションでは、最大手を除く中堅中小の小口配送系の物流業者をターゲットにしてソリューションを、また陸上だけではなく航空と海上の物流向けにも同業種を支援するためのソリューションを手がけている。中でも「国際航空」においては高いシェアを持っているのが特長だ。

 一般に、物流ソリューションは「輸送系」の仕組みが核となる。これに付随して「倉庫系」が加わったり、国際物流であれば「通関系」が入ったりと、様々なオプションが加わる。昔と今で大きく異なるのは「可視化」によって求められる要素だ。荷物の現在位置を示す可視化は以前からあったが、最近ではプロセス全体を見て、位置に加えて処理工程…つまりはどのプロセスにいるかといったところまで踏み込んで可視化するようになっている。

NECソフト株式会社 流通・サービスソリューション事業部 第一ロジスティクスグループ グループマネージャー 稲川 国明氏 NECソフト株式会社
流通・サービスソリューション事業部
第一ロジスティクスグループ
グループマネージャー
稲川 国明氏

 NECソフト 流通・サービスソリューション事業部 第一ロジスティクスグループ グループマネージャーである稲川国明氏は、ロジスティクスに関するシステムのコンサルタントとして数多くの構築実績を持つスペシャリストである。こうした特殊なシステムにおいては、経験の豊富さがシステム導入の成否を決める大きなポイントとなる。同氏は「サブシステムごとに業務が分かれていると可視化できないため、統合的な輸送のデータベースを設け、いかに貨物のステータスを管理していくかがポイントになっていきます」と、同社ソリューションにおける可視化について解説する。

いまやバーコードによる状態管理では満足されない

 日本では2000年頃からSCMが展開されてきたが、それ以降、物流業界においては、IT投資は継続的に行われてきたのだろうか。また、それだけの余裕はあったのか。この点について、稲川氏は「陸運業は辛い面があります」と見る。その理由は、陸運業の場合、ガソリンが高騰すると途端に儲けがなくなってしまう構造にあるからだ。しかも大手が圧倒的なシェアを持つという寡占状態にあるため、それ以外の陸運事業者は隙間を狙うしかないのが実情だという。

 「陸運各社は自らの業界内でのポジションを築くことが重要になります。業界用語でいう『ゲテモノ(箱ではない貨物)』を専門に積む決意をすることもあります」(稲川氏) このような隙間を狙うケースに加え「国内航空輸送」もあるという。輸送品質が求められるこの分野に特化して、差別化しようとする動きもあるようだ。

 一方、国際物流については、中国向けの貨物が爆発的に増えており、この分野は成長しているため、IT投資も進んでいるようだ。同社は国際航空では強いが、海上は始めたばかり。同社では、伸びている空(航空)と海(海上)の両方に向けたソリューションを提供していきたいと考えている。

 「国際物流の場合、たとえばモノが欲しいと思ったときから届くまでの間には、売り手と買い手の売買契約が成り立つため、荷物にパーチェスオーダーの発注番号がつけられます。買い手はパーチェスオーダーで貨物のステータスを知りたいと望むため、それがシステムに求められます。例えば、荷物が中国の工場にあるのか、もしくは税関にあるのか、あるいは日本での通関前の船の中なのか。港の中で荷物は止まっていても、そのステータスは変化しますから、そうしたステータス変化を含め、発注番号に紐付けて可視化したいと考えています。いまや従来のバーコードによる状態管理では満足できません」と、稲川氏は国際物流ならではのステータスの変化に追従できるシステムが求められることを説明している。




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