最終更新時刻:2008年7月24日(木) 14時41分
 
CNET Japan Ad Special 現場の業務カイゼンから始める全体最適へのシナリオ〜一般企業に浸透したERPが日本の製造業に受け入れられない理由を紐解く〜

本当に重要なのは「リアルタイム経由の生産管理」

――確かに、人と人とのつながりというのは、当然というか前提の部分のように見えますが、実際のシステムでは当然になっていない部分と言えるでしょうね。システム的な部分で抱えている課題とは、どのようなケースが多いのでしょうか。

 昔は1個の汎用コンピュータで、全てのシステムが動いていたのでシステムへのアプローチの手法は少なかったのですが、今はシステムのオープン化が進んだことに加えて、製品やサービスが多数存在し、1つのことを実施するにしても複数のアプローチの手段が考えられるようになってきています。それは良いことなのですが、半面、システムの分散化、複雑化が進んだことによる弊害も生まれています。

 例えば、インフラ系を例に挙げるならば、オープン系のシステムでミッションクリティカルなインフラを構築するにはさまざまなテクニカルなノウハウが必要となります。その結果、そのインフラ部分の知識を吸収することだけで情報システムのエンジニアが手一杯になっているケースも多いのです。でも実際は、インフラに合わせて業務システムが使いにくくなるのはおかしなことです。インフラを担当していても、業務を最適化するという意識でプロジェクト参加しないと、エンジニア個人としての評価はもちろん、最終的なシステムの評価にはつながりません。

NECソフト株式会社 製造ソリューション事業部 第一製造業SIグループ 製造業セールスエキスパート 畠山 杉夫 氏

 また、別の側面から見ると、無駄な投資を抑止し、削減することが重要となります。NECソフトでは、製造業におけるシステム構築の重要なキーワードに「リアルタイム生産管理」がたびたび挙げていますが、実際には「リアルタイム経由の生産管理」であることを意識しなくてはなりません。リアルタイム生産管理というと、リアルタイムにさまざまなデータが更新されることを想像しますが、真の価値はそこではなく、リアルタイムで変化するデータをシステム上では、どのようなタイムスパンで更新するかという部分です。そのデータがディリーで必要なのか? ウィークリーで必要なのか? つまり、どのタイミングでそれが必要となるかという意味も含めたリアルタイム生産管理なわけです。このリアルタイム経由がうまくいかなくては、全体最適を実現することは難しいでしょう。

 例えば、ウィークリーで問題のないデータを、ディリーで出しても意味がない上に、そのような効果をあげる仕組みを作るには莫大なコストを要します。我々は、最終的には企業の規模や業務の身の丈にあったソリューションを提供してこそ投資対効果があるものと考えています。リアルタイム経由と全体最適実現するためのリアルタイム生産管理を実施することで、従来のような莫大な金がかかってROIを満たせないという矛盾から抜け出すことができます。そのタイミングを知るためにもやはり業務から入ること、先にも話に出たようなシステム前の段階が非常に重要になってきます。




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