最終更新時刻:2008年7月24日(木) 23時08分
 
CNET Japan Ad Special 現場の業務カイゼンから始める全体最適へのシナリオ〜一般企業に浸透したERPが日本の製造業に受け入れられない理由を紐解く〜

第2回 ソリューション提供はここが違う!製造業が抱くニーズの実情とその解決方法を見る

リアルタイム生産管理を基軸に、全体最適に向けたITソリューションを中堅製造業に対して提供しているNECソフト。同社は、めまぐるしく変化する市況や、法制に即応できる強い製造業への改革をサポートしている。それでは、多数のユーザー企業を抱える同社では、実際のソリューションの導入時にどのような進め方をしているのか。顧客にシステム提案を行う現場にいるNECソフト 製造ソリューション事業部 第一製造業SIグループ 製造業セールスエキスパート 畠山 杉夫氏に、製造業におけるシステムの実情と、それに対するソリューションの提案方法について話を伺った。

SEやプロマネに求められるのは“人間力”

――現在、製造業がシステムを刷新する理由として、調達や環境対策などがトリガーにするケースが増えています。そのようなポイントソリューションを求める企業が、NECソフトが提案するリアルタイム生産管理や全体最適というビジョンや高いROIを実現することは可能なのでしょうか。

NECソフト株式会社 製造ソリューション事業部 第一製造業SIグループ 製造業セールスエキスパート 畠山 杉夫 氏
NECソフト株式会社
製造ソリューション事業部
第一製造業SIグループ
製造業セールスエキスパート
畠山 杉夫 氏

 現在、製造業だけなく、企業はさまざまな形でITを見直さなくてはならないタイミングに来ています。例えば、大手のセットメーカー側からシステムに対する要求が来ていて、それに追従していかないと大手のセットメーカーから見た仕入先が選別されるというケースが挙げられます。こうした場合、まず資材調達にメス入れ、合わせて生産管理のMRP(material requirements planning)の仕組みを作り、合わせ技で最終目標のリアルタイム化や全社最適化を実現するという手法が考えられます。

 このような方法を我々が提案した場合、その反応は大きく2つのケースに分けられます。まず、企業のIT成熟度やITリテラシーが高い場合、資材調達という部分最適のシステムだけでは、将来的に無理だと理解していることが多く見られます。つまり、ばらばらに入れたソリューションではなく、結合したソリューションでなくては、最終的な目標が達成できないことを把握していただけます。一方で、ITに長けていない場合には、そうした考えを持つことはほとんどありません。そこで、ある目標を達成するためにはここの領域とこの領域をステップアップでやる手法を我々のほうから提案していく必要があります。

 ただ、日本の製造業はITリテラシーがそれほど高くないところが多いのも実情です。また、中堅、中小企業の場合には、専任の情報システム部門がないケースも多いほか、実際にシステムを利用するユーザー側のリテラシーを上げるのが難しいという状況もあります。その中で、先に挙げたような取引先のシステムに合わせなくてはならないケースや法規制によって、システムの変更を迫られています。しかし、その課題のみを解決するのではなく、将来的な計画、例えば経営につなげるとか、リアルタイム生産管理というコアビジョンにつながるものを設計し、ビジョンを共有しながら未来に向かってシステムを作っていく必要があるのです。

――ITに対する成熟度が低い企業が全体最適を実現していくために重要な部分とは、どのような点にあるのでしょうか?

 実は、全体最適化で最も大変なのはシステムの導入云々よりも、その前に存在する業務や人の調整事項にあります。一緒のビジョンを持って何かやろうとした場合、実際の戦術よりも調整事項の方に多大な労力がかかるのです。その際に重要なのが、お客様と一緒になって、理想に向かって行く雰囲気を作ることが重要であると考えています。

 しかし、企業のITに対する成熟度が低い場合、そのパワーが少ない。というよりも中小/中堅企業では、全体最適が会社のミッションになっていないケースが多いのです。大企業では経営企画を絡めたIT部門のようなものがあって、システムの全体最適がミッションとしてアサインされるケースが多いのですが、中堅/中小企業の場合には、そうしたミッションは無く、情報システムは効率化のみを追求することを求められるケースが少なくありません。しかし、一方で経営者はITを使って経営の強化を図らなくてはいけないという話を聞いて、それを情報システム部に求めます。そのベクトルの違いを吸収して、ユーザーや情報システム部門と一緒にビジネスを推進する方向性を導くのが一番重要となります。

――中で働いている人のモチベーションが上がらないのであれば、システム作る意味がない。今までは、そこがあまり言われていなかったというわけですね。

 そうですね。実は、導入する企業と話をした際には、パッケージの種類やIT化もそんなものは後回しでよくて、「木を見て森を見ず」という全体構造がないという点を指摘されることがあります。サービスやパッケージにとらわれずに、あくまでもシステムや人を繋げるために、ツールやサービスを導入するのがSEの価値であり、泥臭い部分ですがそこの繋がりが求められていると思っています。企業としてみれば、導入して終りということでは決してなくて、一緒に戦う人を求めている、つまりSEに対して人間力みたいなところが求められていると感じています。

 人間力の部分において、部門間の調整は特に大きな課題であり、求められる部分だと言えます。我々システムプロバイダーが第三者として、部門間の仲裁に入って、調整することが必要となります。システムの構築は最終的に業務の強化が狙いであるため、企業の業務の精通者と話あうことになるのですが、業務の精通者の多くは現行の業務システムにどのような問題があるのかをきちんと認識しています。このシステムの裏方の人たちを的確にサポートし、各種の工程がスムーズに進むためのお手伝いするという部分をNECソフトが受け持つわけです。

 もちろんNECソフトは製造業ではありませんが、いろんな製造業の企業システムを担当しており、ほかの事例からもさまざまなノウハウを蓄積しています。そのノウハウを活かして、「こういう部分の問題はこういう風に変えたら解決できるのではないか?」というアドバイスできる強みを持っています。また、実際にシステムを入れる際のプロジェクトマネジメント力があるのが当社のソリューションの価値だと言えます。特に、プロマネの教科書に書いてあるような綺麗なプロマネだけではなくて、先に述べたような人と人の調整などの部分で高い評価を得ていると感じています。


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