林信行
2007/07/31 15:00
連載の4回目となる今回は、前回に引き続き米国Mozilla Foundation 理事 兼 有限責任中間法人Mozilla Japan理事である伊藤穰一氏をゲストに迎え、Mozilla 24の目玉プロジェクトを中心に語って頂く。さらにCreative Commonsの理事でもある同氏から両団体の親和性について伺ってみた。
米国 Mozilla Foundation 理事伊藤:意外に思われるかもしれませんが、今回Mozillaが主催するイベントMozilla 24では、音楽系のイベントも開催します。
6月末まで募集していたMozilla 24のアイディア公募でも「音楽関係のイベントをやりたい」、「音楽によるクリエーティビティとFirefoxのシナジーを生み出したい」といった意見が多数寄せられていました。
何とか音楽イベントを実現できないかと、インターネット音楽メディア「mF247」を立ち上げておられる247MUSICの丸山茂雄さんにご相談したところ、Mozilla 24への参加を快くお引き受けいただきました。
丸山さんは、以前からCreative Commonsの採用に前向きに取り組んでおられ、今回の音楽イベント「Firefox ROCK Festival '07」もCreative Commonsを広げる活動の一環となります。
今回は、特にCreative Commons経由で曲をリリースしている坂本龍一さんやコーネリアスの小山田圭吾君にもCreative Commonsについて「Firefox ROCK FESTIVAL ’07」のWeb ページ上で今回のイベントのエンドースコメントをもらっ ています。
伊藤:もちろんです。音楽がきっかけで参加してくれる人達に対してもFirefoxに興味を持ってもらうべく、メッセージを発信していこうと思っています。それ以外にも子供達を対象にしたセッションを用意しておりますので、是非参加して欲しいですね。
伊藤:これはNPO団体であるCANVAS(キャンバス)さんからアイディアをいただいたものですが、子供達の創造性の連鎖を引き出すようなセッションを計画しています。インターネットも活用してインタラクティブに絵を描くというセッションですが「お絵かき」と「ネットワーク」を融合させた新しいコラボレーション・アートといった企画です。また、次世代のインターネットについてのディスカッションの場においても、子供からの意見に耳を傾けるという時間も予定しています。
伊藤:Creative Commonsのコミュニティーは元々、クリエイティブな心を持った人が多いのですが、何か良い相互作用が生まれればいいなと思っています。実際、Creative Commonsコミュニティーの人達にはFirefoxを気に入って使ってくれている人も多いですしね。
両組織はオープンソース、NPOといった形でつながりがありますが、それ以外にもいろいろと共通項があり、これまでにも何度か一緒にイベントをやろうという話が持ち上がりました。
伊藤:例えばどちらもNPOでありながら、最初からブランディングやデザインといったものに独特のこだわりを持っています。
伊藤:もちろんこの2つ以外にも、ロゴデザインのかっこいいプロジェクトはあると思いますが、このように良いデザインと強いブランド力を保つことができるのも、プロジェクトの内部にデザインや仕上がりに絶対的なこだわりを持つ人がいる影響が色濃く出ています。Creative Commonsでいえば、ラリー・レッシグ自身が几帳面な性格なので、その影響があるかもしれません。
一方、Firefoxのコミュニティーでは、スタイルシートの標準化に関わっている人や、ウェブデザイナーなどが多いですよね。当然、そういう人達はデザインにすごくこだわりを持ってますし、そういう人達が沢山集まることで、それが吸引力になり、さらにデザインに敏感な人を引き寄せる、といった側面もあります。
実はオープンソースやNPOでは求心力が非常に大事で、ブランディング自体も重要なポイントなんだと思います。