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「Google Apps」に見る、業績好調な企業ほどグループウェアを重視する理由とは 市場調査編

 グループウェア市場に大きな変革が起こっている。成熟市場とも言われてきた同市場だが、パッケージライセンスの購入からSaaS型サービスの利用へと、導入における企業側のニーズに新たなトレンドがおきている。加えて、普及が進むスマートデバイスを有効活用したい、ソーシャル機能を活用したいなど、常に最新のニーズに対応することも必須となってきた。

 こうした市場環境において、存在感を見せている代表といえば、例えば「Google Apps」だろう。そこで今回は、グループウェア製品の市場動向とユーザー意識について最新レポートをまとめたアイ・ティ・アールに、「企業の声」「Google Apps」の二つを軸に取材した。解説を担当してくれたのは、シニア・アナリストの舘野真人氏だ。

2012年度はグーグルがシェア2位に浮上


アイ・ティ・アール
シニア・アナリスト
舘野真人氏

 グループウェアの市場規模は、もう伸びしろがない--、といった認識は、確かに時々耳にするかもしれない。中堅以上の企業ではすでに導入済というケースも多いだろう。しかし早い時期に導入した企業ではリプレースのタイミングを迎えていることや、各種スマートデバイスなどへの対応要求、SaaS型サービスの浸透などを受けて、ユーザーサイドでは十分話題になっているのも事実だ。そうした状況の中、アイ・ティ・アールが行った調査で示したデータは興味深い。

 「現状の出荷金額ベースでのシェアでは、マイクロソフトが首位にいるものの、2位のIBMと3位のグーグルの差は小さく、2012年度にはグーグルが2位に浮上する見込みです。SaaS型サービスに絞った出荷金額シェアではすでにグーグルが圧倒的なシェアを持っています」と舘野氏は語る。

ベンダー別出荷金額シェアの推移、2011年度と2012年度予測

ベンダー別出荷金額シェアの推移(Saas型)、2011年度

 主要グループウェアベンダーの全てがSaaS型サービスも提供するなど、業界全体がSaaS活用にシフトしていることが見える中、特に成長が著しいグーグルは今後も大きく伸びることが予想できる状態だという。

 「グループウェア全体の市場は、今後5年間400億円代後半で推移するとみられ、大きな成長は見込めません。しかしSaaSに関しての成長は進むと考えられます。2015年度にはパッケージライセンスの売り上げよりもSaaSの売り上げが多くなると予測しています」と舘野氏は語った。

提供:グーグル株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2013年7月31日