デジタルコミュニケーションズの語る「文書進化論」とは— 文書のXML化により製造プロセスのイノベーションを実現

CNET Japan Ad Special2013年02月14日 11時00分

 World Wide Web Consortium(W3C)がXMLを勧告した1998年は、XMLビジネスの元年と言える。日本でも同年、XML技術を駆使したソリューションを提供する企業がこぞって産声を上げた。デジタルコミュニケーションズもその1社だ。同社はこの15年間、XMLに特化したドキュメントソリューションを提供し続けている。

デジタルコミュニケーションズのXMLビジネスの変化

 15年前のデジタルコミュニケーションズのビジネスは、既に出来上がったWord文書をXMLに変換する作業が中心だった。その後、文書作成者が文書を作成する際にWordからXMLへ自動変換するソリューションを提供し、さらにWordからWeb(XHTML)、ePub、DITAなどのアプリケーションに対応した変換、そしてXMLの普及により、既存のWordを一気にXML変換(XMLの大量生産)とXMLをWordに戻して再利用するという循環的なソリューションの提供へと拡大した。

デジタルコミュニケーションズの「文書進化論」

 デジタルコミュニケーションズは、Word文書からXMLへの変換、およびXMLからWord文書への変換を循環的に実現するソリューションを提供している。同社 代表取締役の福重青史氏は、このソリューションと、知的資産を創造して、情報を必要とする人への伝達が生み出すイノベーションを総称して知識創造XMLソリューション『文書進化論』と呼ぶ。


株式会社デジタルコミュニケーションズ
代表取締役 福重 青史氏

 「設計書や仕様書といった社内文書は、たいていWordなどのドキュメントツールを使って書かれている。この文書を次の業務ドメインに送る際にXML化しておけば、元からあった情報をその都度データベースに入れる必要もなく、次の業務で必要な情報を簡単に追加できる。XML化することで、変更した部分は世代ごとに記録され、次に引き継がれる。このサイクルをシステマチックに回すことで文書が進化していく。これが循環ソリューション、つまり文書進化論なのだ」(福重氏)

 文書進化論で文書が効率的に進化していくことはもちろんだが、Wordというドキュメントツールを使うことに対する危機感で同社のソリューションを導入するケースもあるという。古いバージョンのWordで保存された文書は、いつか読み込めなくなる危険性がある。また、Wordのバージョンアップにもコストがかかる。そこで「永久保存するにはXMLしかない」という認識が高まっているのだと福重氏は説明する。デジタルコミュニケーションズは、WordとXML間の正確な変換技術を持っているため、福重氏は「ここにわれわれの存在価値がある」とアピールする。

 XMLをベースとしたドキュメント化とシステム化の標準仕様としては、OASIS標準のDITA(Darwin Information Typing Architecture)が存在する。日本では2009年2月にDITAを推進する組織としてDITAコンソーシアムジャパン(DCJ)が設立され、福重氏も同団体の活動に積極的に関わっている。同団体での活動を通じ、「設計書や仕様書をXML化することの重要性に、日本の最先端企業もすでに気がついている」と福重氏は感じている。同氏によると、大手自動車メーカーがすでにDITAに取り組んでいるほか、ここ数年で複数の大手電気機器メーカーや精密機械メーカーが、設計や開発をアジャイルに進めるためにDITAを採用すると宣言しているのだという。

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