診断薬や医療機器、理化学機器などの販売を行う同社は、医療に関するソフトウェア開発も手掛け、拠点のある九州のみならず沖縄や東京、そして中国など海外にも商圏を拡大。広域エリアでビジネスを展開するため、情報共有ツールや営業管理ツールの整備が不可欠となっていた。それらを構築・管理する基盤として海外データセンターを活用していたが、ニフティクラウドの高速性と安全性、稼働実績による安定性、さらにはIaaSとしての柔軟性が評価され採用に至る。
岩上:一方、B社は、決まった形のアプリケーションが提供されるSaaSの導入ではなく自分たちが最も使いやすいツールをIaaS上に構築されています。中堅・中小のユーザー企業では「クラウド≒SaaS」というステレオタイプがまだ根強くありますので、SaaSだけでは必要な業務システムを全てカバーできないことを示した良い例ではないかと思います。
上野:コア業務である販売管理は既存の運用やビジネスの変化に応じてカスタマイズすべきであり、SaaSという形式張ったものを適用してしまうと、ビジネス上でリスクになってしまうため、自社アプリケーションをIaaSに搭載することにしているようです。
岩上:それと、地方の企業にとって重要なのが、パートナーのサポートです。ユーザー企業としてはクラウドへの移行時も、引き続き自社のシステムを良く理解している既存のパートナー企業や地元のSIerに面倒を見てもらえるにこしたことはありません。ニフティクラウドではパートナーとのマッチングをどのように考えているのでしょうか。
上野:Webで申し込むクラウドサービスは何か問題が発生した場合に、クラウドベンダーの顔が見えないと不安という企業は多く、業務系システムを預ける障害になっているのも事実です。
福岡に本社のあるB社の場合は、福岡をテリトリーとしているニフティクラウドオフィシャルパートナーをアサインし、ニーズに対しサポートを行うとともに、パートナーと協力しながら、ユーザーの障壁や課題を解決しています。
岩上:それはすばらしい取り組みですね。クラウドの普及のためには、SIer側にもメリットがある形で運用できるようなビジネスの仕組みを作っていくことは重要です。
西尾:専業・兼業や、業務に占める割合は異なりますが、クラウドビジネスに前向きなSIerが増えていることも事実です。ニフティでは、2011年4月にクラウドビジネス用のパートナープログラムをリリースしましたが、2012年になって参加企業が急増しています。
本文で紹介したB社の事例全容を、下記リンクよりダウンロードしよう!(詳しくはダウンロード資料のP19ページに御座います)
岩上由高が訊く!クラウド導入の”あれこれ”の次回は「eコマース編」。乞うご期待!
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