「技術書の標準的なエディター」として導入が進むFrameMakerの魅力とは?

CNET Japan Ad Special2014年07月22日 11時00分
マニュアルや技術文書、定形文書など、膨大なボリュームのドキュメントの作成・管理に頭を悩ませている企業は少なくないだろう。FrameMakerは、こうしたテクニカルドキュメントの管理に特化したアドビシステムズのソフトウェアだ。FrameMakerを長年に渡って取り扱っている日本ユニテックの営業推進 ソリューション担当マネージャー、天野忍氏と、システム開発部 課長 牧野真介氏に、企業のテクニカルドキュメント管理ソリューションとしてFrameMakerが今、選ばれている理由を聞いた。

FrameMakerが選ばれる三つのパターン

——日本ユニテックは、ドキュメントソリューションベンダーとして、初期の段階からFrameMakerに取り組まれ、『FrameMaker 6.0パーフェクトガイド』(2000年、IDGジャパン刊)の執筆にも関わるなど、認知度向上に貢献されています。FrameMakerを導入している企業は、どのような課題をお持ちなのでしょうか。

日本ユニテック株式会社 営業推進 ソリューション担当マネージャー 天野忍氏
日本ユニテック株式会社
営業推進 ソリューション担当マネージャー
天野忍氏

天野氏(以下、敬称略):弊社にお声がけいただいている企業様の課題は、大きく分けて三つのパターンがあると思います。一つ目は、すでにFrameMakerを利用しているが、ドキュメントの構造化(XML化)まだ対応できていないパターンです。二つ目は、FrameMakerを使って、ドキュメントの多言語対応を実現したいというパターン。そして三つ目は、親会社や海外の現地法人、あるいは取引先がFrameMakerを使っていて、その影響でFrameMakerを導入する必要が出てきたというパターンです。

また、最近では、作成したマニュアルなどのドキュメントをマルチユースで利用したい、というニーズからFrameMakerを採用される企業様も増えています。HTMLや電子ファイルなどの別媒体への展開する、あるいはドキュメントの一部を検索してビューする、といったFrameMakerならではの利用方法は、今後さらにニーズが高まると思います。

——長くFrameMakerを手がけてきたドキュメントソリューションベンダーとして、FrameMakerの優位性はどのようなところにあると感じていますか。

日本ユニテック株式会社 システム開発部 課長 牧野真介氏
日本ユニテック株式会社
システム開発部 課長
牧野真介氏

牧野氏(以下、敬称略):数千ページある長大なドキュメントの編集から配信までをトータルで管理するということにかけては、FrameMakerの右に出るものはないと思っています。FrameMakerのように、XMLを印刷、配信まで持って行けるツールは、昔はもちろん今でもありません。FrameMakerのユニークなところは、XMLとドキュメントの世界を行き来することができるところです。レイアウトを確認しながら構造化文章を作成できる編集環境が整っているのは編集者にとって大変使い勝手がよいと感じています。

航空会社の乗員向けマニュアル編集システムに採用

——日本ユニテックが手がけたFrameMakerの導入事例で、特徴的な導入事例をご紹介ください。

天野:全日本空輸株式会社(ANA)様の乗員向けマニュアルの編集・運用システム『AXIS(ANA XML Integrated System)』を、FrameMakerを活用して構築しました。AXISによって、1機種に付き3000ページにも上る膨大な紙の乗員マニュアルを電子化し、マニュアルの配布の自動化を実現しました。また、マニュアルの編集にかかっていたコストを削減し、改訂部分が一目で分かると言ったマニュアルの利便性の向上にも繋がっています。

乗員マニュアルのように改訂頻度の高い文書の管理は、FrameMakerを使うメリットが高い分野の一つです。また、FrameMakerがワールドワイドに展開されているソリューションであることもポイントです。FrameMakerは多言語をサポートしているので、グローバル展開する企業にとって特に有効なのです。

——特にFrameMakerが有効な業種・業界・企業規模などはあるのでしょうか。

牧野:基本的に、業種・業界を問わず、ある一定のボリュームのあるドキュメントを共有したいというニーズがある企業は、FrameMakerは有効だと思っています。すでに製造業では広く浸透していますが、今後、自動車業界や医療業界などでも、FrameMakerが業界の中のスタンダードなエディターになっていくと思います。企業の垣根を越えた、技術書の標準的なエディターとしてFrameMakerが広く使われていくことで、業界全体のドキュメント管理のコストを下げることに繋がっていくことを期待しています。

——日本ユニテックを通じてFrameMakerを導入するメリットは、どのようなところにあるのでしょうか。

天野:弊社はSGMLやXMLなどマークアップ言語の研究に長けたベンダーです。バックボーンにマークアップ言語がありますので、単にFrameMakerを導入するだけでなく、XMLによるドキュメントの構造化そのものをご支援することができます。また、弊社はシステム開発だけでなく、制作・翻訳やコンサルティング部隊も社内にメンバーを抱え、お客様のニーズを取り込んだ形でXMLによるワークフローの標準化をお手伝いしています。

XMLの組版システムは失敗事例も少なくありません。我々ベンダーから見れば良いと思っても、現場の利用者の皆様が使いづらいシステムではイニシャルコストばかりかかって使いものになりません。XMLドキュメントを軸としたサイクルを構築するためのサポートを行っていくノウハウとナレッジは弊社の強みであると思っています。

——今後の日本ユニテックのFrameMakerへの取り組みについて聞かせてください。

天野:これまで、少人数制セミナーを定期的に開催し、FrameMakerのさらなる認知度向上や効率的な習得のお手伝いをアドビ様と一緒に行ってまいりました。これからも、多角的にFrameMakerに取り組み、ただのDTPツールではなく、様々なインフォメーションのUIとしての可能性にチャレンジしていきたいと思います。日本ユニテックはFrameMakerを「技術書の標準的エディター」として定着させるべく、システム面を含めたご支援を行ってまいります。

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