「産業界は潜在的に、いつでも多目的なトレードショーが行われていることを願い、また必要だと思っているのではないかと考えている。トレードショーは、さまざまなものを一堂に集め、融合させるのに適しているからだ。LinuxWorldは、まさにそうしたイベントへ進化しようとしている」と、IlluminataのアナリストGordon Haffは話す。
Linuxは長年にわたり、オープンソースソフトウェアの確立に貢献してきた。多くのLinuxWorld出展企業が、そうしたオープンソースソフトウェア製品を販売している。
ベンチャーキャピタル企業Sevin Rosen FundsのゼネラルパートナーNick Sturialeは、「オープンソースを専業としている企業で利益を上げているのは、Red Hatだけだ。オープンソース関連のビジネスモデルは、そのほとんどが採算が取れるかどうかまだ明らかになっていない」と述べる。だが、リスクは確かに大きいものの、そのぶんそこから得られる利益も大きくなる。「ベンチャーキャピタリストの多くは、オープンソースビジネスに並々ならぬ関心を抱いている」(Sturiale)
LinuxWorldに出展するオープンソース新興企業の動向
Linux専門ベンダー
Linuxそのものを対象とした出展がないわけではない。
Linuxベンダー最大手のRed Hatでは、「セキュリティ関連の重要な取り組み」の詳細を説明する予定だと、同社の広報担当Leigh Dayは述べる。ここでは、 セキュリティ問題を解決するために、Red Hatが向こう数カ月間で自社のリソースをどう配分し、パートナー企業と協力していくかが明らかにされるという。
Linuxベンダー2番手のNovellは、2種類のLinux製品のうちの片方を刷新する計画を詳しく紹介する。この計画の下でNovellは、製品の開発に向けて外部のプログラマの力を借りる予定だ。OpenSuseプロジェクトと呼ばれる同計画は、Red HatのFedoraプロジェクトに類似している(関連記事)。
またLinuxの世界では長い歴史をもつDebianに関する新たな展開も発表される。Debianはこれまでボランティア開発者のネットワークによって作り上げられてきた。だが今回、Debianから派生したLinux製品を扱う複数の組織が結束して、より多くのユーザーを獲得するための取り組みに着手するという。
この取り組みを推進するために結成されたDebian Common Core(DDC)Allianceでは、Debianの商用化を目指すと、Debianプロジェクトの設立者で、Progenyという企業の創設者でもあるIan Murdockは述べる。DCCの詳細は9日に発表される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する