米Novellは、3月22日から26日にかけて、記念すべき第20回を迎えるプライベートカンファレンス「Novell Brainshare 2004」を、ユタ州ソルトレイクシティにて開催する。21日に行われた前夜祭には、Novellの情報を一早く入手しようと、大勢の人が会場に駆けつけた。
Novellは、昨年からLinuxビジネスに軸足をおき、積極的にLinux戦略を打ち出していたが、「Brainshare 2004」の開催を皮切りに、Linuxビジネスをさらに拡大するという。昨年は、戦略的な解説が多かったが、今年は多数のLinux向けの製品を取りそろえ、その並々ならぬ意気込みにより、開催前からマスコミの注目を浴びている。
Novellは、エンタープライズLinuxのビジネス市場に参入するため、昨年の8月に米Ximianを、11月には独SuSE Linuxを買収した。特に、注目度の高いSuSEの買収を2004年1月に完了したことで、Linuxビジネスのメインプレイヤーとして躍り出たことになる。今回のBrainshareの開催を皮切りに、今年のNovellは、Linuxビジネスに邁進していくことになる。
初日には、Jack Messman(Chairman & CEO)と、NovellにおけるLinuxビジネスのキーパーソンであるChris Stone(Vice Chairman)による基調講演が開催され、今年のNovellの展望が語られるという。さらに、Linux上でソフトウェアのインストールや設定・管理を行うためのYaST(Yet Another Setup Tool)や、SuSE Linux EnterpriseServerなど、Linux関連の個別製品について新たな発表がある予定だ。
また、企業システムにおいてセキュアなアイデンティティ管理を実現するソリューションNovell Nsureや、各ソフトウェアのパッチダウンロードや更新通知を管理しやすくする企業向け製品であるNovell ZENworks Patch Managementなどについても、今後のロードマップや製品情報などが明らかになるとみられる。
会場では、昨年同様にパートナーによるNovellとの連携ソリューションの展示や、製品・ソリューションについてのデモやセッションなどが実施される。今年はSuSE Linux関連の展示やセッションが増え、ますます活気のあるものになるだろう。
一昨年よりソリューションベンダーとしてのポジションを確保してきたNovell。このカンファレンスを契機に、オープンソースでのエンタープライズシステム構築を考えているユーザーにとって、重要なベンダーのひとつになることは間違いない。
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