「三國志」30周年記念の新作「13」が12月10日に発売--川本喜八郎モデルの人形セットも

 コーエーテクモゲームスは5月19日、歴史シミュレーションゲームの新作「三國志13」を12月10日に発売することを発表した。プラットフォームはPC(Windows)、PS4、PS3で、価格はいずれも税別でPC版が9800円、PS4とPS3版は各8800円。

  • 本作のメインビジュアル。信長の野望・創造のメインビジュアルを手がけた内田パブロ氏が引き続き担当

 三國志は、三国志をテーマとした歴史シミュレーションゲームシリーズで、1985年12月10日に1作目を発売。2015年に30周年を迎えた。三国志13はナンバリングとしては約3年半ぶりのシリーズ最新作で、ちょうど30周年の日に発売される記念作としている。

 本作では「これぞ三国志。百花繚乱の英傑劇。」をコンセプトに据え、ゲーム内のあらゆる場面で、英傑たちの縦横無尽の活躍を感じることができる作品としている。キーワードとしては「人間ドラマ」「スペクタクル」「ダイナミズム」の3つ。全武将がプレイ可能であったり、戦闘シーンも野戦のほか水上戦や攻城戦なども用意し演出も強化。中国大陸はフル3Dで描かれており、俯瞰の状態から街の状態までシームレスで表現する。英傑たちの画像についても、武将の息づかいを感じさせるような表現を施しているとし、主要武将には戦闘と内政でそれぞれ別のグラフィックを用意。武将の個性をより感じられるようにしているという。

  • 曹操

  • 劉備

  • 孫権

  • スクリーンショット

  • (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

 この日、コーエーテクモゲームス本社にて三國志シリーズ30周年記念発表会を実施。新作のお披露目とともに説明を行った、本作のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの鈴木亮浩氏は、本作について2つのメッセージを込めているという。

  • 左から、コーエーテクモゲームス「三國志13」プロデューサーの鈴木亮浩氏、同三國志シリーズゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏、同代表取締役社長の鯉沼久史氏

 まずは、三国志の魅力は数多の英傑たちによる人間ドラマであり、ここにスポットをあてて「これぞ三国志といえるものを作る」ということ。前述の全武将プレイといったほかにも、たとえばプレイヤーのプレイに対して軍師が助言をしてくれるといったところから、武将自らの意思で、性格設定に基づいた提案をプレイヤーに向かってしてくることもあるという。単に物語をなぞるだけではなく、こういったところからも個性を感じられるようにしているという。

 そしてもうひとつは、三国志ゲームのスタンダードであること。すでにさまざまなプラットフォームで三国志をテーマにしたゲームタイトルが数多くリリースされているが、その元祖と言えるのが三國志であり、三国志ゲームの頂点としてこの先もあり続けることと語った。

 鈴木氏はこれまで、主にアクションゲームシリーズ「真・三國無双」シリーズを担当。メインプログラマーからディレクター、プロデューサーと長年関わり続けてきたなかで、本作のプロデューサーに起用されたという。三國志シリーズのゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウ氏は、鈴木氏がもともと三國志が好きで入社したという経緯があり、真・三國無双の経験から新しい切り口の三國志を生み出せると考えて起用したことを明かした。鈴木氏も「三國志は自分の原点ともいえる作品。集大成ともいうべきタイトルに仕上げる」と強い意気込みを示していた。

 なお本作では「30周年記念TREASURE BOX」も同時発売。シブサワ・コウ秘伝攻略法&武将アートブックやオリジナルサウンドトラックCD、武将アートクリアファイル(15種)、特製卓上日めくりカレンダーが同梱されている。価格はそれぞれ税別で、PC版が1万3800円、PS4とPS3版は各1万3800円。

 また同社の通販サイト「GAMECITY」のみで扱う限定セットも用意。これはTREASURE BOXの同梱物に加え、人形美術家・川本喜八郎モデル オリジナル諸葛亮孔明人形1/3サイズを加えたもの。川本プロダクションによる完全監修のもと、吉徳が製作したものとなっている。高さは約26cmで、シリアルナンバーの刻印が入った専用台座付き。価格はそれぞれ税別で、PC版が6万9800円、PS4とPS3版は各6万8800円。

  • 「30周年記念TREASURE BOX」

  • GAMECITY限定セット

  • GAMECITY限定セット同梱される諸葛亮孔明人形のイメージ(モデルとなるオリジナルの人形)

 このほか、三國志シリーズ30周年記念事業としてさまざなキャンペーンやコラボを展開する。ゲームではネクソンとの協業タイトルであるスマホゲーム「三國志曹操伝オンライン」を2015年に配信する予定であるほか、同じくスマホゲーム「三國志レギオン」を2015年夏配信予定で開発中。またレベルファイブの「妖怪ウォッチ」とのコラボタイトルである「妖怪三国志」も開発が進行中としている。また真・三國無双シリーズについても新展開があることを予告した。

 そのほか、信長の野望30周年記念として実施したオーケストラコンサートも、三國志30周年記念として実施するほか、真・三國無双のキャスト陣による声優イベント「声優乱舞2015夏」の開催、横浜市交通局とのタイアップ企画、横山光輝「三国志」とのタイアップ、講談社が展開するDVDマガジンや関連書籍といった三国志の展開とのコラボなど幅広く実施していく。コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏は、信長の野望シリーズ30周年記念として2年前にさまざまなコラボ展開を行い、年間を通して盛り上げていったことに触れ「グループの経営方針でもある『更なるIPの創造と展開』のもと、1年を通して盛り上げていきたい」と語った。

  • ネクソンとの協業タイトルとなっているスマホゲーム「三國志曹操伝オンライン」

  • 真・三國無双シリーズの新展開を予告

  • 無料招待となるオーケストラコンサートを開催

  • 真・三國無双のキャスト陣によるイベントが8月15日に開催

  • 漫画作品として長年親しまれている横山光輝氏の「三国志」とタイアップ

  • 講談社は秋から雑誌や書籍、コミックなどの三国志フェアを書店などで展開。それらと三國志がコラボする

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]