声優の動きを3Dアニメ化、Twitterで歌詞募集--NOTTVの生放送CGアニメ「みならいディーバ」

 スマートフォン向け放送サービス「NOTTV」は、3Dモーションキャプチャー技術を活用したCGアニメ番組「みならいディーバ」を、7月14日より毎週月曜日21時から放送する。

  • 「みならいディーバ」に登場する、左の赤い髪の女の子が春音ウイ、右の靑い髪の女の子が蒼井ルリ

    (C)(※ネタバレ注意)最終回は生でライブやるかも委員会

 この番組は、モーションキャプチャーによりキャストの動きをフルCGのキャラクターにそのまま反映。そして収録ではなくリアルタイムに放送するという生放送ならぬ“生アニメ”を提唱した番組。キャストとなる声優が実際にモーションキャプチャーのセンサーを付け、動きまで演じながら番組を進行するのも特徴となっている。

  • 春音ウイ役の山本希望さん(左)と、蒼井ルリ役の村川梨衣さん(右)

 NOTTVとニッポン放送でオンエアされた「吉田尚記がアニメで企んでる」から生まれた作品であることから、吉田尚記アナウンサーが制作総指揮、「gdgd妖精s」や「直球表題ロボットアニメ」といった独特なCGアニメなどを手がけた石ダテコー太郎氏が監督として参加。キャストとなる蒼井ルリ役には「のんのんびより」の一条蛍役や「エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~」のエスカ・メーリエ役などで知られる村川梨衣さん、春音ウイ役には「アイドルマスター シンデレラガールズ」の城ヶ崎莉嘉役や「ぎゃる☆がん」の兎野葵役などで知られる山本希望さんといった人気声優がそれぞれ担当している。

 先日、放送に先立って本番同等のリハーサルとなるゲネプロが実施。本作では、音声合成ソフト「ヴァーチャルディーバ」シリーズのルリとウイが、人気絶頂の歌姫になるべく、自ら作詞作曲をして代表曲を作り有名になろうというストーリー設定が背景となっている。番組では歌詞となるフレーズをハッシュタグ「#みならいディーバ歌詞応募」を付けてTwitterで募集。番組前半の「さえずりパート」で視聴者から投稿されたフレーズをもとに、2人がフリートークに近い形で相談。番組後半の「はばたきパート」で、完成した曲を生披露する流れとなっている。

  • フォトセッションより。2人のポーズが後ろのモニターに映っているキャラクターに反映されている

  • ゲネプロより。2人が浮輪をつけているのは、キャラクターの体に手や腕がめり込まないようにするためだとか

  • 2人の動きかそのまま画面上のキャラクターの動きとして表現される

  • 全身の映像だけではなく、キャラクターのアップも映し出される。かなりアニメ的な喜怒哀楽の表情表現をするので、違和感が感じにくい

  • 後ろからの姿も。このような雰囲気で募集されたフレーズをもとに歌詞を作り出す

  • 生アニメらしく、BGMやSEもその場で担当。2人が歌う曲のメロディーについても、その場でスタッフが演奏しながら詰めていく

 動きがキャラクターに反映される姿が新鮮なのか、ボックスステップを踏んでみたりピアノ演奏をするまねをしてみたりと、キャラクターの動きやセリフ、歌までもが生放送から生み出されるものを中心に展開される。どちらかといえばキャラクターというよりも2人の素に近いフリートークでの面白さに目が行きがちになるもの、キャストと3Dアニメの動きが一致しアニメ的な表情で展開される姿は、従来のアニメとはひと味違う感覚として受け取れる。吉田アナも実際に見て「これまで見たことがないことをやれている、新しい面白さは確実にあると感じている。ただ、これをうまく伝えられるかは、スタッフやキャストの習熟度次第。いける感触はある」と意気込む。

 番組は全10回で、最終回は製作委員会名になっていることを実施する予定。NOTTV以外でもTOKYO MXで毎月第4月曜同時生放送(3回分)やニコニコ生放送で一部分の放送を行うとしている。

  • 制作総指揮を務めるニッポン放送の吉田尚記アナウンサー

  • 現場に指示を出す石ダテコー太郎氏(右)

  • ちなみにゲネプロの後半ではリアルな記者会見を実施。動画サイトで公開予定としている

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