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    注目のWi-Fiルータ選び--第1回:Wi-Fiルータのメリット・デメリット

    正田拓也 2010/08/09 13:11

     iPadが発売されてから、にわかに注目度が上がっているアイテムといえばWi-Fiルータだ。家庭用のブロードバンドルータの入り口を携帯電話のネットワークなど移動体通信に置き換えるもので、自宅で無線LANを使うように、外出先でも無線LANが利用できる。

     3Gモデルの「iPad」が欲しくても、通信回線の契約やコストの問題からあきらめている人が少なくないが、持ち歩けるWi-Fiルータを使えば、通信回線の契約のないWi-FiモデルのiPadでも3Gモデルと同等の使い方ができる。

     もちろんWi-Fiルータ自体も何らかの通信回線の契約が必要だが、Wi-Fiルータは共用できるため、すでにPC用に通信回線の契約があれば、それをWi-Fiルータに変更すればコストの上昇を抑えられる。PCもiPadも使えるだけでなく、「ニンテンドーDS」や「プレイステーション・ポータブル(PSP)」などのゲーム機、さらには通信回線を解約してしまったiPhoneまでにも、外出先でのインターネット接続をもたらすことができるのだ。

    無線LANが出先でも使えるWi-Fiルータ

    • 3Gモデルが直接ネットワークと接続するのに対し、Wi-Fiモデルは途中にWiFiルータを介す

     Wi-Fiルータは、各機器との間をWi-Fi(無線LAN)で接続するための機器だ。Wi-Fiルータが、携帯電話のネットワークやWiMAXなどを経由しインターネットとの接続を一括して肩代わりしてくれる。

     つまり、家庭にある無線LAN付きのブロードバンドルータを、ポータブルにして、外に持ち出したものがWi-Fiルータと思ってよいだろう。インターネットと接続する回線もADSLや光回線の代わりに、どこでも使える携帯電話ネットワークやWiMAXを使う。

     Wi-FiルータとiPadなどの各機器との接続設定は、家にある無線LANの接続方法と同じで、SSIDとセキュリティキーなどを設定するだけとなる。Wi-Fiルータに無線LANで接続できる機器は1つだけでなく、設定次第で何台でも接続可能。機器によっては台数制限があるが、同時に複数の機器から接続することも可能なのだ。

     そして、Wi-Fiルータをいつでも持ち歩けば、Wi-FiモデルのiPadでも、外出先で3GモデルのiPad同様にインターネットに接続して使うことができる。

    使える回線はさまざま、ドコモ回線でiPad利用も

     Wi-Fiルータがインターネット接続に利用する回線は、Wi-Fiルータによってさまざまだ。例えば、ドコモの携帯電話ネットワークに対応したWi-Fiルータを使えば、iPadをドコモのエリアで使うことが可能になる。

     また、WiMAXのように規格上、携帯電話よりも高速な通信回線に対応したWi-Fiルータを使えば、3GモデルのiPadよりも快適になることもある。

     メリットはこれだけではない。3GモデルのiPadを購入すれば通信できるのはiPad本体だけであるが、Wi-Fiルータならば、一緒に持ち歩くニンテンドーDSやPSPも外出先でネットに接続できる。たとえば、家族で出かけたとき、お父さんがWi-Fiルータを持っていれば、一緒に外出した子どもたちがどこでもニンテンドーDSでオンラインゲームを楽しむということもできる。

     これだけ便利でも、回線の契約は1本だけで済む。Wi-Fiルータを1つ持っていれば、外出先でも、インターネットの恩恵を受けられるのだ。

    Wi-Fiルータはコストダウンに役立つか

     Wi-Fiルータをうまく活用すれば、コストの面でもメリットが大きい。Wi-FiモデルのiPadなら、通信回線の契約が必要ないので、iPadを買っても毎月の基本料が増えることもない。ソフトバンクの回線よりも安価な回線を使えば、コストのメリットはさらに大きくなる。

     また、ネットを使うのは一家に自分1人という人であれば、自宅での接続がすべて無線LANにできるなら、Wi-Fiルータに回線を集約するという手もある。Wi-Fiルータを持って外出している間、自宅の機器はインターネットに接続できないといった制限はあるが、ADSLや光回線にかかる月額数千円のコストを浮かすことも可能になる。

    Wi-Fiルータのデメリットも解消へ

    • バッファロー製の「ポータブルWi-Fi」

     メリットばかり書いてきたが、Wi-Fiルータを使う上でのデメリットもある。まずは、当たり前だがWi-Fiルータを持ち歩かなければならないということ。次に、Wi-Fiルータも充電しなければならないことだ。ただでさえ充電しなければならない機器が増えた今、さらに1台増えるのは面倒だが、そこは我慢するしかない。

     だた、最近登場した製品ではそういった点も改善され、軽量化とバッテリ駆動時間の延長が図られている。6月に発売されたドコモの回線を使用できるバッファロー製の「ポータブルWi-Fi」は重量が105gで、一度充電すれば連続6時間の利用が可能だ。

     Wi-Fiルータは本格的に登場したばかり。これからはさらに実用的な製品が登場することも期待でき、機器の価格も量産や競争の効果で低下することが十分期待できる。Wi-Fiルータの普及は、iPadを狙っている人だけでなく、PCを外出先でインターネットに接続するすべてのユーザーにとってメリットになるかもしれない。

     次回は、主なWi-Fiルータを比較してみよう(近日公開予定)。

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