iPhone充電OK、デュアルSIM!スマホ時代のバッテリケータイ--中国トンデモケータイ図鑑

スマホに必要なもの、それは外部バッテリだ

  • 中国でも増えている外部バッテリの種類

 右も左もスマホユーザーとなった時代の今、皆さんが最も困っているのはスマホの電池の持ちではないだろうか。CPUの高速化、ディスプレイの大型化、カメラの高画質化など毎月のように機能が進化しつづけるスマホだが、それに伴いバッテリの持続時間が悩みの種になっているはずだ。昔ならばケータイの電池って3~4日は平気で持ったものだが、今のスマホは1日程度のものが多く、中には半日でバッテリが干上がってしまうものもある。

 そのため、充電式の外部バッテリはスマホユーザーにとって、今では必須のものになっている。そしてそれは中国でも同じことで、何十何百というメーカーからさまざまな外部バッテリが発売されているのである。最近では1万mAh!を超える製品も普通にあり、本当にそんな容量があるのかちょっと心配になっちゃうのだが、外部バッテリ業界も中国では熾烈な競争が始まっているということなのだ。あ、もちろん中には火を噴いちゃう製品もあるかもしれないので、購入は自己責任で行って欲しい。

 そういえば日本ではケータイやスマホを充電する機能を持ったPHSが発売されている。普段は通話端末として使いつつ、いざってときはスマホの充電ができるとはとても便利だろう。だが日本ではこの手の製品は2年契約して買うのが一般的。充電機能は便利だが、毎月基本料金を払い続けなくてはならないのがちと悩ましい。他にも便利な機能が搭載されているようだが、外部バッテリとして気軽に買うには若干敷居があるのが実情だ。

 だが安心して欲しい。中国ではすでに外部バッテリに徹したケータイが売られているのだ。自らは脇役に徹し、外部バッテリとなることのみを考えたこのケータイ、スマホ時代をしっかり読んだ製品と言えるだろう。しかもお値段は外部バッテリ並みと安く、バッテリ買ったらケータイがくっついてきたような製品でもあるのだ。筆者が購入した際の価格も日本円で3000円以下であった。もちろん契約は不要、単体でこの値段だ。トンデモケータイといえば実用性に乏しいものばかりだったが、今回のものは毎日常用できそうなまともな製品かもしれない。期待してレビューを読んでくれ!

なぜか古代の英雄をイメージしたデザイン

  • 4500mAhの大容量バッテリでスマホも充電できるらしい

 今回紹介するSunupの「K8688」は、パッケージからしてその充電機能を大きく謳っているトンデモケータイだ。4500mAhのバッテリを搭載しており、他のスマホなどを充電できるとのこと。ただしトンデモケータイのバッテリ容量はまともなことを記載しているメーカーは少ないので、まだここで油断してはいけない。これまでトンデモケータイを何台も買ってきて、パッケージなどの表記に何度裏切られてきたことか……。

 パッケージからK8688本体を出してみると、ディスプレイ部分には「移動電源携帯」と書かれており、充電機能をとにかく第一の特徴にしているようだ。ブラックと黄色、というかゴールドを基調にした本体カラーはどことなく高級感もあるが、実は年配者向けのケータイという位置づけも狙っているようだ。そのためキーパッドのサイズは大きくなっている。またよく見ると各数字には点字が印刷されており、点字を読める方ならこのままでも使えるようにしているあたりはトンデモケータイとしては珍しい。

  • ディスプレイに貼られたステッカー

 一方本体はかなり厚みがある。イマドキこんな厚いケータイなんてないよね、ってくらいの厚みだ。これはおそらく4500mAhのデカイバッテリを搭載しているからなのだろう。実測したところ約24mmと、最新薄型スマホの3倍程度の厚みがある。まぁケータイとして使うより外部バッテリとして使うのなら、これくらいの厚みがあっても困ることはないだろうか。なおゴールドのモールドはもちろんプラスチック、写真で見るより安っぽい。

 そして背面はこれまたなんと表現していいのだろうか、このケータイの方向性がよくわからなくなっちゃうデザインなのだ……。だってパッケージには「戦神版」なんて表記もあるのだけど、これって古代の戦争の英雄の意味だそうな。なるほど背面上部のカメラの左右は高級車のフロントグリルのようなデザインが施されているが、これが戦神らしいデザインということなのだろうか。そして下側側にはこれまた謎のライオンのロゴ、さらにはGOLDEN LIONの表記。ううむ古代の英雄のイメージってこんなのでいいの?それよりお前は外部バッテリに徹したケータイじゃなかったのか?

  • ブラックとゴールドというか黄色のボディ

  • 2センチメートルを超える分厚さ

  • 英雄をイメージしたっぽい背面のデザインが謎

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]