自転車とGPSがあればどこにでもいけます--お気に入りガジェットバトン第8回

 ども、荻窪圭です。一応Mac系です。デジカメ系です。でも今回は、どっちとも関係ないネタです。すみません。

 初台で製品説明会がある。雨が降ってなければ自転車である。ホテルニューオータニで製品発表会がある。晴れてたら自転車である。有楽町の東京国際フォーラムでイベントがある。気が向けば自転車である。わたしは世田谷区に住んでるが、都心部ならたいてい1時間以内でいけちゃうのだ。

 レビュー用作例を撮りに江戸東京たてもの園へ行くときも自転車。花を撮りに神代植物公園へ行くときも自転車。羽田まで飛行機を撮りに行くときも自転車。自転車に乗って遠くまで行きたいときも自転車。1時間も走ればかなり遠くへいけるし、寄り道も休憩もし放題である。素晴らしい。

eTrexのメインメニュー。左右側面のボタンとディスプレイ上のジョイスティックで操作する。機能は豊富だが、使うのは地図と軌跡とトリップコンピュータか。バッテリは単三を2本。三洋電機のエネループがお薦め。eTrexのメインメニュー。左右側面のボタンとディスプレイ上のジョイスティックで操作する。機能は豊富だが、使うのは地図と軌跡とトリップコンピュータか。バッテリは単三を2本。三洋電機のエネループがお薦め。

 単に自転車で走るのが好きなだけなんだけどね。エンジンは自分。自分次第で30km/hでトバしたり、15km/hで寄り道しながらふらふらしたり。体力に応じた適度なスピード感と流れる風景がほどよい。たまに多摩の奥の方へ走りに行くと、だんだん変わっていく空気を全身で感じられるのもいい。

 で、自転車の友が「GPS」なのだ。東京の道はとにかく微妙に曲がりまくるので勘で走ると必ず迷う。クルマと違い、自転車で迷うと時間と体力のロスがでかい。どどっと疲れる。かといって幹線道路はクルマと排気ガスが多いから走りたくない。

 そんなとき、GPSを友達が使ってたのである。みんなで奥多摩まで走りにいったとき、その威力を見せつけられ、ついつい買っちゃったのだ。

このように専用マウントを使って自転車に装着できる。操作は片手でできるので便利。このように専用マウントを使って自転車に装着できる。操作は片手でできるので便利。

 それが米Garmin社の「eTrex Vista C」。もちろん日本語版を買うと高い。高いけど、日本の地図を使いたいからしょうがない。

 他に選択肢がないのである。日本ってカーナビとケータイを合わせればたぶん世界で一番GPSが普及してる国だと思うのだけど、単体で使えるアウトドア用GPSにいいものがまったくなかったのだ。

輪行に使う折りたたみ自転車「BD-1」。ハンドルにGPSをつけて走る。これは京都の持越峠で撮った写真。輪行に使う折りたたみ自転車「BD-1」。ハンドルにGPSをつけて走る。これは京都の持越峠で撮った写真。

 「eTrex Vista C」ならナビはしてくれるし(計算に時間がかかるからあまり使わないけど)、地図は見られるし、電子コン パスで方角もわかるし、走行速度も平均速度も最高速も走行距離も高度も即座に確認できるし、軌跡も記録してくれるし、ポイントも登録できるし、電池の持ちもいいし、USBでパソコンにつなげば走行ルートを地図にマッピングできる。GoogleEarthなどGPS対応アプリも増えてるからかなり楽しい。

 遠出好きにはたまらないアイテムなのだ。その上、自転車装着用マウントも用意されている。

標高400mの京見峠越え記念撮影。木陰で暗かったのでブレてしまったがご容赦を。標高400mの京見峠越え記念撮影。木陰で暗かったのでブレてしまったがご容赦を。 GoogleEarthにGPSデータをはってみた。これは京都を走ったときの軌跡。GoogleEarthにGPSデータをはってみた。これは京都を走ったときの軌跡。

 自転車とGPS。最強の組み合わせである。おかげで撮影範囲がすごく広がったし、健康にも環境にもいい。走りながら「あ、この道に入ると面白そうだ、いってみよう」って無謀なことをしても迷わないのもいい。おかげでいろんな発見ができた。

 折りたたみ自転車と組み合わせれば、輪行である。知らない土地へいっても安心。2006年の夏は京都の詳細地図をeTrexに入れ(内蔵メモリが少ないので、一度に全国の地図ははいらないのだ)、新幹線で現地へ行って走り回ってきた。あのときはお世話になりました。

 唯一誤算だったのは、Macに未対応なこと。Mac用ドライバがないのである。しょうがないのでWindowsマシンにまずデータを転送し、それをMac OS Xに持って行ってGoogleEarthに貼り付けて遊んでる。手間がかかるがしょうがない。最終的にはMacじゃないと落ち着かないし。

 ああ、ほんとはMac対応で高解像度の液晶を使った日本製の安いGPSが欲しいと思うのだが、ニーズがないのかなあ。GPS自体はたくさん出てるんだけど、わたしのニーズ(自転車の友)に合うのは今のところ米ガーミン社の製品だけなのだ。残念。

荻窪圭氏プロフィール

老舗のデジタル系ライターで専門はMacとデジカメ。AppleTVはもちろん注文しました。iPhoneも欲しい。でも自転車と古道と廃屋と神社と古地図と猫が好き。愛車はBianchiのPrestoとr&mのBD-1。愛読書は「さよなら絶望先生」。全然デジタルじゃないすね。何台ものデジカメを抱えて自転車で都内を撮りながら走り回るのが趣味と実益を兼ねてていいのだが、最近、家にこもる仕事が多くて身体がなまってます。Wiiが唯一の運動です。うう。遠乗りしたい。。。。


【使用製品】

eTrex Vista C 2005年10月 購入


【お気に入り度合い】

自転車とGPSと晴天があれば幸せです


【次回執筆者】

田中裕子女史


【次回の執筆者にひとこと】

昔はよく一緒に遊びましたなああ、というわけで「モバイル犬ポチ」こと田中裕子さんです。あの頃はPalmとPowerBookの人、Mac界でモバイルといえばこの方でした。でも一番の専門はプリンタだったりします。面白い人です。最近お会いしてないけど、たぶんお元気でありましょう(←無責任)。

【バトンRoundUp】

START第1回:澤村 信氏(カナ入力派の必須アイテムとは?) →第2回:朽木 海氏(ウォークマンとケータイをまとめてくれる救世主とは?) →第3回:大和 哲氏(ケータイマニアのためのフルキーボードとは) 第4回:西川善司(トライゼット)氏(飛行機の友、安眠の友、ノイズキャンセリングヘッドフォン) →第5回:平澤 寿康氏(出張に欠かせない超小型無線LANルータ) →第6回:石井英男氏(いつでもどこでもインターネット接続が可能なPHS通信アダプタ) →第7回:大島 篤氏(電卓とデジタル時計の秘密) →第8回:荻窪 圭氏 (自転車とGPSがあればどこにでもいけます)

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