Xbox 360、PS3、Wiiの違いを探る-- 第1回 他機種を迎え撃つマイクロソフト「Xbox 360」 - (page 2)

澤村 信、朽木 海2006年10月20日 20時49分

Xbox Liveでインターネット対戦

 次世代ゲーム機において、各社が力を入れているのがインターネットとの融合だ。Xbox 360はこの点でも抜かりはない。

フレンドリストから友人のオンライン状況を確認できる フレンドリストから友人のオンライン状況を確認できる

 Xbox 360ではXbox Liveという仕組みが導入されている。簡単に説明すると、これはXbox 360専用のインスタントメッセンジャーにネット対戦の枠組みを加えたものだ。友人が今、オンラインかオフラインかを把握し、さらに何のゲームを遊んでいるかを確認できる。また、状況に応じてメッセージを送ったり、ゲームに招待することも可能。これらのサービスは、ゲーム中でもコントローラーのXboxガイドボタンを押すことで簡単に呼び出せる。また、ゲーマータグ(Xbox Live上での自分のアカウント)では、自らプレイスタイルを表明したり、他人からの評価が反映されたりする。何でもアリアリルールで対戦したいか、それともクリーンなプレイを旨とするのかを指定すれば、サーバが対戦相手を振り分けてくれるのだ。もちろん、悪い評価を受けたプレイヤーとのマッチも避けられる。

 なお、ネット対戦だけならコアシステムでも可能だが、ソフトによっては接続にともないプログラムの修正パッチのダウンロードが必要になることもある。これもメモリユニットに記録することになるので注意が必要だ。

カジュアルゲームをダウンロードしてプレイ

ゲームセンターで遊んだあのゲームを、気軽にダウンロード可能だ ゲームセンターで遊んだあのゲームを、気軽にダウンロード可能だ

 Xbox Liveでは、DVDに収録して販売するほどの規模ではない簡単なゲームのダウンロード販売も行われている。これが「Xbox Live Arcade」(XBLA)だ。「UNO」や「バックギャモン」のような定番パーティーゲーム、「パックマン」「ギャラガ」などの懐かしいゲーム、さらに「Gauntlet」「SMASH TV!」「DOOM」など、かつてゲーム通をうならせた米国製タイトルも提供されている。ちなみにXBLAは原則として毎週水曜日に新作が登場する。今後は対戦格闘ゲームの名作「餓狼伝説スペシャル」やPSPで発売された人気パズルゲーム「ルミネス」のXBLA対応版も登場予定だ。もちろん多くのソフトがXbox Liveでのネット対戦、協力プレイ、ハイスコアランキングに対応している。XBLAはすべてのタイトルがおためしプレイも可能なのもポイントの1つだ。

 「コアシステム」でもXBLAソフトのダウンロードは可能だが、1つのソフトでメモリユニットが埋まってしまう場合もある。本格的に楽しむならハードディスクが欲しいところだ。

PCとの連携で遊びが広がる

 さらにWindowsを発売しているマイクロソフトならではのポイントが、PCとの連携だ。Xbox 360の電源を入れなくともPCからXbox Liveへのログイン状態を確認したりメッセージを送ったりする「My Xbox」、似た傾向のゲームをプレイするユーザーを捜せるSNS「XboxFriends」など、各種サービスがPCのブラウザ上から利用可能になる(別途登録の必要あり)。さらに、PCに保存されている写真や音楽をXbox 360から表示再生することもできる。特に、ゲームのBGMを好きな曲に入れ替える「カスタムサウンドトラック」は、ハードディスクのついてない「コアシステム」でも利用可能だ。

 さらに、この冬発売される新しいOS「Windows Vista」では、PCとXbox Liveの両方で同じゲームの対戦・協力プレイのできる「Live Anywhere」という仕組みも用意される。今後、Windows Vista版とXbox 360版の両方が用意されるタイトルも増えていくだろう。詳細はまだ明らかになっていないが「Live Anyware」は携帯機器向けの対応も視野に入れているという。携帯機器ではXBLAで提供されるカジュアルゲームとの連携も期待できるだろう。

「肝」の判明度は95%

 さすがに1年先行しているだけあり、Xbox 360は現時点でほとんどの「肝」の部分が判明している。今回の次世代機「肝」の判明度は、ケータイ連携の謎を考慮し95%とさせていただこう。次回は次世代機の横綱と呼ぶにふさわしい、ソニー「PLAYSTATION 3」についてお伝えする予定だ。

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