macOS Sierraリリース、マクラーレンとアップルの買収協議報道--Appleニュース一気読み

 9月21日~9月26日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

マクラーレン、アップルとの買収協議報道を否定-アップルは新興企業Litと交渉も?
マクラーレン、アップルとの買収協議報道を否定-アップルは新興企業Litと交渉も?

 Project Titanとして知られていたAppleの電気自動車開発プロジェクト。その存在の真偽もまだ分からぬまま、9月になるまでにその大幅な見直しが報じられてきた。

 電気自動車や自動運転車への取り組みは、Googleがすでに車両そのものを含むプロトタイプを開発しているほか、Uberは米国の都市ピッツバーグで、自動運転車によるライドシェアサービスをスタートさせている。

 新興自動車メーカーTeslaに搭載されたオートパイロット機能で、サンフランシスコ周辺で、日々の大渋滞の中を有意義かつ安全に過ごす人々のライフスタイルが定着している。

 シリコンバレーで電気自動車や自動運転車への関心が高いのは、東京のような広域をカバーする公共交通機関が貧弱で、往復で4時間の渋滞の中を通勤している人が珍しくないからだ。テクノロジの発展というよりは、目の前にある生活に直結する問題解決が、動機として強いと考えている。

 Appleは、自動車メーカーからの引き抜きなども行っているが、その活動そのものは表には現れていない。そうした中で、AppleによるMcLaren買収のニュースが報じられ、McLarenから否定のコメントが出された。

 McLarenはF1参戦などで名前を知っている方も多いだろう。高度な自動車工学やソフトウェア技術を発揮し、レースや高級車の開発を行っている。

 短絡的に考えれば、AppleがMcLarenと組んで高級車を作ることを考えているのかもしれない。しかしそれ以上に、空力技術を含む車両設計、そしてセンサや電子制御システムなど、ゼロからでは得がたいエンジニアリングに興味を寄せることは、非常に真っ当に自動車に取り組んでいることの裏返しだ。

 Appleは代表的なデバイスを作ることはもちろんだが、そのデバイスのためのAPIを公開して開発者の関与によってデバイスの価値を高める戦略を採ってきた。自動車の場合、オープンなAPI公開は現実的ではないが、自動車メーカーに対して何か提供できるものを作るとしたらどうだろう。

 McLarenは、Appleとの間で「いかなる出資の可能性も協議していない」と述べている。

マクラーレン、アップルとの買収協議報道を否定--アップルは新興企業Litと交渉も?(9/23)

macOS Sierraリリース

 6月のWWDC 2016で披露したmacOS Sierraが、9月21日に無料で公開された。

 Siriの搭載、2013年以降のMacでApple Watchによるログイン省略、iPhoneなどと組み合わせたApple Payのサポート、iPhoneやiPadとの間でクリップボードの中身を共有できるユニバーサルクリップボードなどの新機能を試せる。

 iOSと同じ命名ルール(MacOS → OS X → macOS)に変更され、ユーザー体験についてその多くをiPhoneと共有するようになり、より「iPhoneユーザーのためのコンピュータ」という印象が強くなっている。

 また、iPad Proの登場は、Macの立場をより異なるものに変えていくことになるだろう。そのためにわれわれが待っているのは、新時代を象徴するMacのハードウェアだ。

「macOS Sierra」が正式リリース--失敗を避けるためのアップグレード手順(9/21)

iPhone 7 Plusの問題、新機能

 一部のユーザーが、iPhone 7 Plusが高負荷下において、ノイズを発すると報告している。

 iPhone 7 Plusには、メモリが3Gバイト搭載され、パフォーマンスコアと省電力コアを備えたクアッドコアプロセッサA10が新たに採用された。iPhone 6s Plusと比較して、1時間以上のバッテリ持続時間向上と、iPad Pro以上のパフォーマンスを両立する新プロセッサとして注目されていた。

 また、iOS 10は、開発者向け、またパブリックプレビュー版で、iOS 10.1が登場している。このバージョンをiPhone 7 Plusに導入すると、アナウンスされていたカメラのポートレートモードを試せる。

 この機能については、別途、CNET Japanの記事でご紹介する予定だ。

一部の「iPhone 7 Plus」、高負荷でノイズ発生か--ユーザー報告(9/20)
「iOS 10.1」ベータ版がリリース--「ポートレート」モードが利用可能に(9/23)

iPhoneとApple Watchの耐水機能とは

 iPhone 7シリーズとApple Watch Series 2は、防水機能の強化が売りとなっている。iPhone 7シリーズは、IP67相当で、1mの水深に30分沈めても、きちんと動作する耐水性能を備えた。ただしお風呂など湯の中での使用やせっけんなどに触れた場合でも使えることを保証するものではなく、あくまで「耐水」であり、完全防水とはうたっていない点には注意しておきたい。

 また、Apple Watch Series 2は、他のスマートウォッチ製品を引き離す、50m防水を備え、スピーカの空洞部分から排水をする仕組みも取り入れている。これに合わせて、watcOS 3では、スイミング向けの計測機能を備えた。

 サンフランシスコ周辺は夏も涼しく、最低気温12度前後、最高気温は20度を超えたらうれしいという冷涼さが続く。しかし「インディアンサマー」と呼ばれる突発的な熱波が到来し、先週末がそのタイミングだった。

 やっと屋外のプールでApple Watch Series 2のスイミング機能を試すことができた。こちらの話も、別途記事にまとめるが、筆者の平泳ぎをきちんと認識してくれたし、プールサードでの写真撮影も、iPhone 7 Plusで安心して行えた。

「Apple Watch Series 2」レビュー(前編)--その進化は耐水とGPSのみにあらず(9/26)
iFixit、「iPhone 7」が防水になったから水槽に入れてみた--水中充電にもチャレンジ(9/26)

その他

アップル、紙袋の特許を出願(9/21)

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