次期「iPhone」のうわさ、インドに開発拠点開設--Appleニュース一気読み

 5月17日~5月23日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

アップル、インドに大規模な開発センターを開設へ-「Maps」アプリ開発に特化
アップル、インドに大規模な開発センターを開設へ-「Maps」アプリ開発に特化

 AppleのCEO、Tim Cook氏は、中国に続いてインドを訪問し、ナレンドラ・モディ首相との会談を行った。Appleのインドでの活動について紹介し、また中古のiPhone販売の許可を求めると行った、営業上での課題解決をトップレベルで共有するなど、Apple成長の重要市場であるとの認識を内外に示すことになった。

 Appleの直接、間接的なインドへの投資は4点が挙げられる。

 1つ目は、研究開発拠点の設置。こちらは、地図技術などを含む、Appleの重要な開発領域について、インドで人材を活用しようというものだ。

 2つ目は、アプリ開発拠点の設置。Appleによる技術的なアドバイスや、コードやデザインのレビューを受けられ、次の成長を担うアプリとAppleプラットホームを結びつける役割を果たすことになるはずだ。

 3つ目はApple Storeのオープン。Appleは中国でも、Apple Storeをオープンすることを、その地域における成長の象徴として活用してきた。Appleブランドを伝え、製品に触れてもらう場を作りながら、競合と比較してかなり高い価格帯に位置するiPhoneの販売を拡大していくきっかけをつかみたいと考えている。

 そして4つ目は、これはAppleが直接的に投資するわけではないが、iPhoneの製造を手がけるFoxconnの工場の設置と労働力の確保が挙げられる。

 こうした活動は、Appleがこれまで中国で行ってきたことを、インドでもかなり正確に再現しようとしていることを示している。Appleは、中国市場での収益拡大を、こうした環境整備と大画面化したiPhone 6シリーズによって実現した(ように見える)。

 インドでは、前述の通り、iPhoneの高すぎる価格の調整と、まだまだ数%にしか満たないインド国内シェアという、解決すべき違いが存在している。

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Appleの次のiPhoneと、次のiPadスマートカバー

 iPhoneのハイエンドモデルは、例年9月に発表・発売が行われる。2015年は「s」の年であり、2014年発表の大画面化を受けたiPhoneからのマイナーチェンジに留まった。大画面化してから初のメジャーバージョンアップとなる2016年のiPhoneについて、噂と期待が高まり始めている。

 アンテナのラインがなくなるなどのデザイン変更や、新たなデュアルカメラの搭載など、現段階でも噂は集約されつつある。そんな中で、ラインアップが3機種で展開される可能性も指摘されている。ベースモデルとその画面拡大版、そしてカメラ機能を強化したプロ版という展開があり得るのだろうか。また、カメラ以外に搭載される差別化要因とは何になるのか。

 iPadについても、アクセサリの進化の可能性が特許文書で示唆されている。現在はディスプレイを保護し、折りたたんでiPadを立てて使う際に役立つSmart Coverだが、タッチに対応したり簡単な情報表示をしたりでき、折りたたんだキーボードやタッチインターフェースを備えるなど、新たなアイデアが満載だ。

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5月21日にオープンしたApple Storeユニオンスクエア店

 これまで、サンフランシスコの中心部にあるApple Storeは、地下鉄の工事が目の前の通りで続いていることもあり、店舗までの道のりは正直なところ、心地よいものではなかった。Appleは、ユニオンスクエアに面した新たな場所に、グローバルフラッグシップともいえる新店舗を5月21日にオープンした。

 この店舗では、Apple Storeとしては初となる植物が店舗内に入り込んだつくりで、ジーニアスバー改めジーニアスグローブ(賢い木立)で構成される。また、大画面のセミナースペースフォーラムも開放的な空間に用意し、“Appleのいま”を体験する最も良い場所を作り出す。

 最近オープンしたAppleを象徴するApple Storeは、現在の本社社屋に併設されているApple Storeインフィニット・ループ店だ。長らく、「カンパニーストア」として、アパレルやオリジナルロゴグッズを販売する店舗だったが、改装によって「Apple Store」に改められた。

 パーカーや赤ちゃん用の服、マグカップや色鉛筆セットなどのグッズは排除されてしまったが、Appleのロゴやアートワークが描かれたオリジナルTシャツの販売は継続されることになった。

 新たな店舗で象徴的なのは、カラフルな製品を使ったアーティスティックな展示方法だ。例えばユニオンスクエア店では、iPhoneケースを宙に浮かせるようにして展示する壁を用意している。インフィニット・ループ店は、Apple Watchのスポーツバンドを、アクティビティ計測の3連リングを再現するように並べており、印象的だった。

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