新「Apple TV」販売開始、Apple Musicの有料登録は650万人--Appleニュース一気読み

 10月20日~10月26日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

新「Apple TV」、アップルのオンラインストアで販売開始
新「Apple TV」、アップルのオンラインストアで販売開始

 今週から新型となるApple TVが発売となる。日本の一部量販店では先週末から予約を受け付けていたが、Appleのウェブサイトでは10月27日の朝から購入できるようになり、同週の週末以降、手元に届くとみられている。

 米国の価格は32Gバイトモデルが199ドル、64Gバイトモデルが199ドルだが、日本での発売価格はそれぞれ1万8400円、2万4800円。競合となるのは、日本では10月28日から購入できるようになった新型Amazon Fire TVで、Apple TV同様の音声検索とゲーム対応に加え、4Kとドルビーデジタルプラスを搭載し、1万2980円の価格を実現している。

 Apple TVに期待されるのは、iPhoneを育ててきたアプリ開発者が、テレビ向けのアプリに取り組むことで、リビングルームにおけるテレビの役割や楽しみ方を一変させることにある。その点で、4K対応の欠落はあまり本質的とはいえないかもしれない。

新型「Apple TV」、注文受付は米国時間10月26日から–出荷は来週末より(10/21)
新「Apple TV」、アップルのオンラインストアで販売開始(10/27)

Tim Cooks氏、WSJのイベントで語る

 Tim Cook氏は、カリフォルニア州ラグナビーチで開催されたWall Street Journalの技術カンファレンスに登壇し、後に本稿でも触れるApple Musicのユーザー数や、Apple TVの発売に関して、また将来のAppleについてのコメントを行った。

 Cook氏によると、Appleの基本的な方針として、人権推進、環境改善、教育支援といった責任を果たしながら、技術を人々に届けて素晴らしいことを実現する力を与えたいと語った。これは世界を技術で革新したいと考えた故Steve Jobs氏の遺志を受け継ぐものであり、そのビジョンを実現することを最重要課題として行動する点に言及している。

アップルCEO、自動車の未来やジョブズ氏を語る(10/21)

OS X El Capitanレビュー

 9月30日に無償アップデートという形で配信が始まったMac向け最新のOS X El Capitanに関するレビュー記事が3本掲載された。AppleはEl Capitanについて、ユーザー体験とパフォーマンスを主眼に置いている。

 前者はMission Controlの改善と分割ビューのサポート、ノートやメール、Safariといった純正アプリへの新機能追加によって行われている。また、Spotlight検索はより自然な言葉での検索をサポートしており、検索APIの提供で今後、Spotlightを活用してアプリ内のデータを的確に見つけ出すことも可能になるだろう。

 また後者は、アプリ起動や画面表示、データの読み込みの速度などを高速化し、日々の使用上体験できる形でのパフォーマンス改善を行っており、キーとなる技術の1つにiOS向けに導入されてきたグラフィックスのパフォーマンスを高めるMetalのサポートがある。

 実際、筆者も2台のMacに導入してみたが、いずれもパフォーマンスの改善を体験している。

「OS X El Capitan」レビュー(第1回)–Mission Controlの変更点と新機能Split View(10/21)
「OS X El Capitan」レビュー(第2回)–守備範囲広げたSpotlightと強化されたNotes(10/23)
「OS X El Capitan」レビュー(最終回)–刷新されたMailとパフォーマンスの改善(10/26)

Apple Music、650万人が有料登録ユーザーに

 Apple Musicは9月30日以降、順次無料試用期間が終了し、ユーザーへの課金がスタートする。既に1000万人以上が無料試用を試してきたと言うが、9月30日以降の有料登録ユーザーの数は650万人であった。Tim Cook氏が前述のWSJのイベントで明らかにした。加えて、850万人が現在試用期間中とも語った。

 また10月23日からは、日本のソニーミュージック、ビクターエンタテインメントの楽曲も配信が始まり、特に指摘の多かったアニメソング、歌謡曲、JUJU、木村カエラなどJ-POPの人気楽曲がApple Musicで楽しめるようになった。

 ただ、Apple Musicを含む購読型ストリーミング音楽サービスは日本ではまだ主流となっておらず、LINEやGoogleなどの同種サービスとともに、ユーザーに対する訴求を強めて行く必要がある。

 また、GoogleはYouTubeに対して有料プランを導入している。公式コンテンツが有料化されたり、ユーザーのビデオが特定の地域で配信できなくなるなど、一部混乱も生じているが、こちらも、音楽サービスの動向に影響を与えることになりそうだ。

「Apple Music」、有料登録ユーザー数は650万人–T・クックCEOが明らかに(10/21)
日本の「Apple Music」、J-Popや歌謡曲、アニソンなど邦楽を拡充(10/23)

セキュリティ、製品アップデートなど

 Appleは、ディスプレイの反射防止コーティングの影響で様々な反転やシミが生じる、いわゆる「Staingate」問題で、既に補償期間が過ぎている機種も含むMacBook、MacBook Proについて、交換に応じることを明らかにしている。

 また、個人情報を収集する可能性がある中国の広告SDKを利用したアプリは、App Storeから削除する措置をとっている。iOS 9.1も配信されており、49件にも上る脆弱性の改善を行うなど、ここ最近、iPhone/iPad向けのセキュリティ問題への対処に追われている印象だ。これまで安全だと思われてきたiOSプラットホームのブランドをいかに保てるかが課題といえる。

アップル、「MacBook」の反射防止コーティング問題に対応か(10/20)
アップル、個人情報を収集する「iOS」アプリをApp Storeから削除–中国の広告SDK利用(10/20)
アップル、「iOS 9.1」をリリース–新しい絵文字を追加(10/22)
「iOS 9.1」は49件のセキュリティ脆弱性を修正–PanguTeamの脱獄ツールも無効に(10/22)

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