12月2日~12月8日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
筆者の住むカリフォルニア州バークレーでは、白人警官が取調中に黒人を殺害してしまった事件で警官が不起訴となったことを発端に、大規模なデモ活動が連夜繰り広げられている。
米国中がこの問題に揺れる12月、AppleもiPodに関連する裁判で揺れている。このニュースを中心に、1週間のAppleニュースを振り返っていこう。
Appleは2005年に提起されたiPodに関する集団訴訟で、iTunesを担当するEddy Cue氏や、故Steve Jobs氏などの幹部が証言に立った。Jobs氏が死去する6カ月前に撮影されたビデオによって証言が行われた。
この裁判は、Appleが不必要なソフトウェアアップデートを実施することによりiPodの価格を高く保っていた、と独占禁止法違反を主張する原告団によって起こされた。
AppleはiTunesで販売する楽曲の著作権保護を強化することを理由に、他社製のソフトウェアやプレイヤー、他の音楽ストアで販売された音楽の排除を望んだことで、消費者に損害を与えた、との主張だ。
争点となっているのはiPod発売の最初期に定めたポリシーで、AppleがiPod所有者がiTunesを通じて購入したデジタル音楽しか再生出来ないようにすること、iTunesで購入した音楽を他社製プレーヤーで再生できないようにすることの2点が問題となっている。
これらのポリシーはすでに廃止されているが、AppleによってiPodの価格が高く保たれた可能性について、裁定することになっている。
iTunesを担当するEddy Cue氏はこの裁判の証言に立ち、音楽事業を普及させるために著作権保護を崩すハッカーとの終わりなき戦いが必要であったことを証言した。同時に、故Steve Jobs氏からはハッキングされるたびに叱責を受けたとも述べている。
そのJobs氏も、ビデオで収録済みの証言テープが法廷で流された。その失跡の理由は、音楽レーベルとAppleとの間の契約にあったことが分かる。
Appleの著作権管理システム「Fair Play」が破られた際、レーベルから取得したライセンス契約への違反となり、レーベルが楽曲提供をいつでも停止できる、と定められていたという。
アップルの「iPod」めぐる独禁法訴訟–ジョブズ氏の証言動画など提示も(12/2)「すべての子どもたちに、コンピュータサイエンスを」そんなコンセプトで毎年行われるHour of Codeに、Appleも参加し、世界中のすべてのApple Storeで、子ども向けに無料のプログラミングワークショップが開催される。日本でも行われ、銀座や心斎橋のApple Storeではエンジニアによるトークセッションも企画されている。
Hour of Codeは、プログラミング教育の普及を進めるCode.orgによって進められている取り組みで、幼稚園から高校生までの子どもたちがコンピュータサイエンスに興味を持ってもらうことを目的としている。
Apple Storeで12月11日に行われるワークショップは、プログラミングの謎を解き明かすようデザインされており、プログラミングの基本を誰でも学べるようにデザインされているという。
コンピュータサイエンスをアップルストアで体験–アップル、国内でもワークショップ(12/2)筆者の住む米国、特にカリフォルニアにおいて、Appleはひときわ尊敬を集める企業だ。シリコンバレーの中でも最古参の企業だが、世界で最も企業価値が高く、また世界中の人々に「Designed by California」という文字が刻まれた製品を届け続けているからだ。
起業家精神あふれる地域でもあるため、自宅のガレージで起業し成長していく企業も少なくない。同じようにガレージで超小規模からスタートして成功した(デザインや製品、ビジネスモデルが洗練されている)企業を「○○界のApple」と表現することもある。
しかし、Appleの共同創業者、Steve Wozniak氏は「ガレージで起業したというのは作り話」と指摘した。確かに既に公開されている映画「Jobs」でも、ガレージでコンピュータを設計したように描かれていたが、実際のガレージの使い方は製品を運び入れて動作を確認しただけで、いわば出荷準備の場所だったという。
ガレージで創業というのは誇張–アップル共同創設者のウォズニアック氏、真相を語る(12/5)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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