HP、メール送信でプリントできるクラウド対応プリンタをアジアで販売へ

坂本純子(編集部)2010年06月30日 11時00分

 Hewlett-Packard(HP)は6月29日、ウェブ対応の印刷プラットフォーム「HP ePrint」とHP ePrintに対応したプリンタ4製品をアジア太平洋地域で発売すると発表した。米国では先行して米国時間6月7日に発表している。

 今回発表されたのは下記の4つ。

  • 「HP ePrint」対応製品ラインアップ

  • 「HP Photosmart Premium e-All-in-One」はシリーズ最上位機種で、タッチ対応の4.3インチの「HP TouchSmartスクリーン」を搭載。自動両面印刷にも対応する。発売時期は10月で、価格は199ドル。
  • 「HP Photosmart Plus e-All-in-One」は、タッチ対応の3.5インチスクリーンを搭載したもの。発売時期は10月で、価格は149ドル。
  • 「HP Photosmart Wireless e-All-in-One」は、HP ePrint内蔵の無線機能に加え、低価格の独立インクを採用。発売時期は7月で、価格は99ドル。
  • 「HP Photosmart Premium Fax e-All-in-One」は、プリント機能に加えてFAX送信やスキャン、コピー、有線/無線LANにも対応したもの。発売時期は9月で、価格は299ドル。

 これらの製品は時期は未定だが日本でも発売する方針で、すでに日本語サイトの準備も整っている。

メール送信でプリントアウトを可能に

  • 「HP ePrint」のしくみ

 今回発表された4つのプリンタには、すべて専用の電子メールアドレスが1台につき1つ付与される。プリンタ宛にテキストファイルや添付ファイルを送信することで、PCを使わずにiPhoneやiPadなどのあらゆる機器からプリントできる手軽さが特長だ。ファイルはテキストファイルのほか、画像(BMP、JPEG、PNG、GIF、TIFF)、PDF、Office文書などに対応する。

  • Wordファイルをプリントした一例

 ePrintを使えば、急いでいる時にタクシーの中からメールや会議の資料をプリントしておき、会議の準備時間を短縮するといった使い方や、移動中にiPhoneで撮った写真を送り、自宅に戻ってプリントされた写真をゆっくり楽しむといった使い方ができる。なお、プリントできるのは5Mバイトのファイルまで。

 電子メールで送信したファイルは、すべてHPのクラウド(ePrintCenter)を経由してプリントされる。セキュリティに配慮し、2つのプリントモードを用意。1つは電子メールアドレスを知っている人なら誰でもプリントできる「非保護モード」で、もう1つは許可した人のみが利用できる「保護モード」だ。保護モードを利用するには、ウェブブラウザでePrintCenterにアクセスし、「approved senders list」を作成する必要がある。リストにない人から送信があった場合はジョブをはじく仕組み。

 なお、電子メールアドレスは推測が難しいアドレスを付与するほか、メールアドレスを適時変更することも可能だ。それらの設定は、ePrintCenterで行える。

  • これまで必ずPCを必要としていたプリンタは、今後さまざまなデバイスから利用可能に

  • ePrintの特長

  • 機器の登録からプリントまでの流れ

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