「HDオプティマイザー」のもう1つの大きな機能が、最新の大型液晶テレビに搭載されるようになった「倍速駆動」と「動画補正機能」だ。これは、通常1秒間に60コマで作られているテレビ映像を、120コマで再現することで、動画に弱い液晶のデメリットを克服しようというものだ。
ただし120コマにするにせよ、1コマの画像がぶれていては意味がない。そこで、「HDオプティマイザー」では、単純にコマ数を増やすだけではなく、1コマ1コマ被写体や背景のエッジを鮮明に表示させ、輪郭も滑らかに表示できるようにしている。
また、インターレース(i)画像をプログレッシブ化(p)すると、屋根や山の尾根のような斜め線が、ガクガクと表示されてしまうこともあるが、これらを滑らかにする機能も搭載する。
画像補正機能のために、搭載しているチップは、ドイツのMicronas(ミクロナス)社製の「Micronas truD HD」。世界最大手の映像チップメーカーで、日本の大手メーカーの高級液晶テレビの、倍速駆動回路などにも採用されているそうだ。
では、個々の機能の能力を見ていくとしよう。まず、テレビとの接続。「HDオプティマイザー」本体には、コンポーネント入力が1系統、ビデオ入力が2系統(1つはコンポーネントと共用)用意されている。
出力はHDMIのみ。出力がHDMIオンリーでは、最近のテレビにしかつなげず、古いテレビに接続するというコンセプトとは矛盾しているとは思うが、古いテレビしか持っていない人も、HDMI変換コネクタを別途用意すれば接続できる。
なお、HDMIで、音声も同時に出力されるので、テレビとHDオプティマイザーの間のケーブルは1本でいい。
いったんテレビにつないだら、本体上部の切り替えスイッチで入力を選択するだけ。本体の左側のボタンは倍速駆動のオンオフ。アップスケールは自動的に行われていて、オフにすることはできない。
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