このように、家庭用PCとしては良い所が目につくTouchSmart PCだが、弱点もある。重量が約18kgあるため、置き場所がそれなりに丈夫でないといけないことだ。特にサイドボードの上に置くときは、耐荷重は必ず確認したほうがよいだろう。
また、箱から出したときは黒くて美しいボディだが、この美しさを維持するのは大変だ。プラスチック部分が多いため、ほこりを吸着していく。そのため、きれいな状態を維持するにはこまめな掃除が不可欠だ。タッチパネルだけに、画面に指紋がベタベタという状態も想定できる。また、キーボードのツヤの部分やマウス表面のつや消し処理も頻繁に手が触れる部分だけに手入れは欠かさないにしたいところだ。
家庭用PCというと、音楽、動画再生、テレビといった面が強調されがちだが、TouchSmart PCは家族の中心に設置することを想定し、タッチパネルとHP SmartCenterを使って新しい形を作ったことは評価したい。
テレビ視聴はパソコンではなくテレビ単体のほうが誰でも使いやすいのは明白。そういった点を踏まえると、テレビ受信に頼らないホームPCのあり方のひとつを示したPCとも言えるだろう。
ただ、気になるのは価格とその重量。試用した大容量メモリ&HDDモデルは約25万円と高価。もっともベーシックな仕様でも約18万円となっている。さらに、重さは約18kg。もう少し軽く、コストパフォーマンスの高いモデルに進化をすることを願いたい。
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