「PX-V780」の特長は、なんといってもモノクロプリントが約37PPM(*)というレーザープリンタ並みの速さ。4色独立インクだが、さらに黒インクを1本プラスして、2本の黒インクを使い、高速なモノクロプリントを実現している。エプソンのホームページで公開されている動画「2005年発売のPX-V630との速度比較」を見ると一目瞭然なのだが、実際に使ってみると“レーザープリンタ並みの速さ”を実感できる。いったんプリントが始まると、ページいっぱいにプリントしていても、2本の黒インクで、一度に広くプリントしている勢いが伝わってくる。
どんどん使っていると、黒インクは2本とも同じように容量が減っていって、この減り方でブラックインク2本が同時に使われていることがよくわかる。私の場合は文書ファイルをモノクロプリントすることが多いので、ブラックインクが先にインク切れになるが、このインク切れのタイミングもほぼ同じ。もちろん、独立インクのおかげでブラックだけを交換すればいいので経済的だ。
ここで注意しておきたいのが、購入しておくインクの本数。4色パックの「IC4CL46」を購入するときは、これにブラックインクが1本しか入っていないので、ブラックの「ICBK46」をもう1本単体で購入しておこう。モノクロプリントが多く、カラーインクはそれほど減らない場合は、ブラックの「ICBK46」を単体で2本購入しておいてもいいだろう。
また、「PX-V780」のインクは、「基本の4色+ブラックのオプション」として働いているわけではない。たとえば、黒インクのどちらかだけを装着して1本だけで使うことはできないし、どちらか一方だけがインク切れした場合に、もう片方だけでプリントすることもできない。
黒インクの残量が少ないときに、一時的にカラーインクを使って黒を表現する便利な機能はあるが、この機能も黒インクがまったくない場合は使えない。逆にカラーインクがインク切れしていると、たとえグレースケールでプリントする場合でも、プリントはできない。「4色5本のセット」として、そろって働くものだと覚えておこう。
(*)エプソンオリジナルチャートA4モノクロ文書使用。印刷レベル1、速度優先モード時。印刷スピードの詳細はこちら
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