現在、IEEE 802.11nドラフトの規格に対応する無線LANを内蔵しているノートPCは非常に少ない。一部メーカーの最新モデルのみといった状態だ。その上、電波状態をよりよくする3本のアンテナを内蔵しているモデルとなると、さらに限られてくる。
しかも、無線LANアクセスポイントとセットの無線LANカードに比べ、互換性という面でも大幅にハンデがある。そもそも、IEEE 802.11nはドラフトであり、そのドラフトにも1.0と2.0が存在する。そういう状態であるから、現時点で十分な互換性を期待するのは難しい。
筆者の手元あるThinkPad X61はインテルの最新無線LANモジュール、インテルWireless WiFi Link 4965AGNを内蔵するが、現在、300Mbpsモードでは接続できない。144Mbpsモードでは使えるものの、規格をフルに活用できない状態なのだ。
とはいえ、付属の無線LANカードを使う場合は、無線LANカードの出っ張りが大きく、ノートPCの携帯性が少し失われてしまう。また、PCに搭載している無線LANの接続ソフトが利用できなくなってしまう問題もある。もっとも300Mbps通信ができるアクセスポイントは少なく、自宅のみ対応という状況では、無線LANカードは持ち歩かず、自宅にいるときのみ使用するという使い方もありだろう。
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