最新のCPUと優れたマザーボード、そしてスタイリッシュな本体ケース。だが、これらは自作マシンのパーツを扱うショップへ行けば、そしてコストを気にしなければ誰でも入手できるものだ。では、BTOマシンとして購入するメリットはどこにあるのだろう。ちなみにコスト的なメリットと、メーカーの保証というメリットに関しては冒頭で書いた。
さらにサイコムのRadiant G-MasterV Intel Editionをじっくり見ると、さすがプロというポイントがいくつも発見できた。その代表格が、本体ケース内部の配線である。今回試用したRadiant G-MasterV Intel Editionには、光学ドライブとカードリーダー内蔵のフロッピーディスクドライブ、そしてハードディスクがそれぞれ1基ずつ搭載されていた。
ベーシックな構成ではあるが、3台ドライブを内蔵すると、本体ケース内部の配線はかなり混雑して来る。さらに電源ユニットとマザーボード、ドライブの配線が加わり、本体ケース内部はさらに混沌として来る。ところがRadiant G-MasterV Intel Editionの場合は、信じられないほど配線がまとめられているのだ。
Nine Hundredの特長である側面パネルのアクリル窓から内部を見ても、側面パネルを取り外して内部を見ても、とにかくほれぼれとするほど配線がまとまっている。ケーブルがすっきりまとめられれば、コネクタ抜けなどのトラブル防止になるだけでなく、本体ケース内部の空調にも、いい影響が出てくる。だが、それもこれもサイコムが高いスキルを持っているからこそ実現しているのだ。
さらにNine Hundredのパネルを取り外していて気がついたのだが、側面パネルに騒音・振動吸収シートが貼り付けられていたのだ。このシートはノイズを吸収し、さらに振動を抑えて騒音の発生を抑制する。もともとNine Hundredは造りのしっかりした静音性の高い本体ケースだが、さらにサイコムの手にかかって静音性が増しているわけだ。
コスト面のメリットだけでなく、こうした細かな配慮こそ、BTOメーカーならではと言える。自作でも同じものが手に入ると思っているなら、それはちょっとした勘違いである。
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