簡単に装着できるPNDだが、本格的なカーナビと大きく違う点がある。一般的なPNDはVICSに対応しない。ほとんどのPNDのナビとしての機能は、現在地表示と単なる道案内に過ぎない。
その点、NV-U1はPNDでありながらVICSに対応している。オプションのNVA-VB6が必要だがVICSがあれば近隣の渋滞状況などの交通情報を得られる、活用範囲が広がる。
そもそも実際にクルマの利用法を考えれば、道をまったく知らずにナビゲーションだけを頼りに目的地まで運転する機会は少ない。クルマで行く場所のほとんどは、通勤先やよく行く店などではないだろうか。
そこで、VICS情報が表示されれば、その道のりの渋滞情報がわかる。熟知した道で日常的な渋滞カ所はわかっていても、突発的な事故渋滞はわからない。VICSがあれば渋滞の原因や長さが図示されるため、迂回の参考になるばかりでなく、ルート情報も渋滞を考慮したものになる。
NV-U1が取得できるVICSは光/電波ビーコンによるものなので、通過時間情報を含み、ルートが渋滞情報を考慮した再検索を行なえる。FM-VICSに対応しないのは残念だが、都市部ではビーコンの発信場所も多く、FM-VICSがなくてもあまり困らないかもしれない。また、そもそもFM-VICSでは渋滞情報を考慮したルート案内はできないからだ。
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