モバイルマシンには必須のワイヤレス環境という点でも、以前からtype TはIEEE 802.11a/b/gの無線LANに加え、Bluetooth、FeliCa、ワンセグと強化されていた。今回のモデルでは、受注生産モデルでさらにより高速で安定した通信が可能なMIMO対応のIEEE 802.11n ドラフト対応無線LANも選べるようになった。
IEEE 802.11nはまだドラフトの段階なので、将来にわたって利用ができるかどうかは未知数だが、IEEE 802.11a/b/gにも対応しているのでつながらないという問題はなさそうだ。
また、より高速で安定したデータ通信が可能なMIMO(Multiple Input Multiple Output)対応のため、アンテナを含めた部品の配置は最適化された。5本のアンテナをLCDベゼル(枠の部分)内に収納している。また、全体的にデッドスペースのないようにし、本体側においてもメインの基板は超小型モデルのtype Uとほぼ同じ面積まで小型化をしたという。基板の小型化は本体を小さくするだけでなく、低ノイズ化という点でも役立っているとしている。
その一方で、冷却性能もアップしている。Core2 Duoを搭載するため従来モデルよりも排熱性能をアップさせなければならないが、同一騒音時に風量が16%アップした「サイレントファン2」を搭載し、ファン回転の制御方式も一新し、静粛性と高い熱効率を同時に実現した。使用した限りではファンの変更効果は顕著で、静かな場所で使用した場合の騒音は旧type Tよりも確実に少なくなっている。
ワンセグは従来のtype Tでも搭載していたが、アンテナはヒンジ横についていた。アンテナを伸ばした場合の“スタイリッシュさ”としてはいまひとつと感じていた人もいるかもしれない。10周年記念モデルのtype Tでは液晶画面内に伸縮式のアンテナを内蔵、縮めた場合はアンテナがあることをまったく意識させなくした。伸ばした場合は画面よりも一段高い場所にアンテナが位置するという、受信性能についても有利になった。
もちろん、外部アンテナ端子も用意し、テレビのアンテナ線が確保できる場所ならば、より安定した受信ができるようになっている。
ワンセグ受信ソフトウェアもワイド画面向けとなっており、ウィンドウ表示と全画面表示のほか、右端を区切ってテレビを表示し、残りで通常のPC操作をすることもできる。Windows Vistaのサイドバー同様、ワイド画面ならではの使い方と言えよう。
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