コンパクト、静音、組みやすい!Antec「Solo」の秘密に迫る - (page 5)

Antec
SOLO W/O PSU
内容:自作PCにとって「静音」は、もはや定番の機能となりつつある。どんな静音パーツを使うにしろ、自作PCのベースとなるのは本体ケースである。その本体ケースが静音に配慮されたものであれば、完成した自作PCの静音度はより高いものになるだろう。Antecの静音本体ケースと言えばベストセラーとなったP180、P180 V1.1が知られているが、今回は、「Solo」の静音の秘密に迫る。具体的にどれほどの静音性を実現しているのか、測定器を使って検証してみた。

騒音値を実測!

  • Core2Duo E6600をメインに、Windows Vistaが快適に利用できるスペックでパーツを集めた。これでテスト用のマシンを自作する。もちろんベースとなる本体ケースはSoloだ

 Soloは静音ケースであり、静音のためのさまざまな技術が盛り込まれている。だが、実際に使用した際の騒音値は、どの程度になるのだろうか? これを確かめないことには、机上の空論ということになってしまう。そこでCore2Duoを中心に、リアリティのある自作マシンを組んでみた。これをWindows Vistaで稼働状態にし、実際の騒音値をデジタル騒音計で計測してみようというのだ。

 だがその前に、知っておいて欲しいのが「一般的な騒音値」についてである。PCを自作していて静音に気をつかっていると、どうしても静音電動ファンの19dBとか、CPUクーラーの24dBといったスペック値を基準にしがちである。しかし、実際の生活環境はそれらをはるかに上回る騒音で満ちているのだ。

  • Soloにパーツを組み込み、マシンを完成させる

  • ケーブル類はある程度整理をして、内部の空調がスムーズに行われるようにする

 たとえば閑静な住宅地の騒音値は、40dB前後と言われている。実際、Soloの騒音値は筆者の自宅で、なるべく静かな深夜を選んで測定した。その時点で周囲の騒音値は40.1dB、ちょうど一般的な数値である。一方、20dB前後というのは「静かなささやき声」「木の葉がすれる音」程度と言われている。

 40dBという環境の中で、20dB前後の騒音がどれほどの力を持つのか? しかも騒音は「音の質」によっても、聞く人の可聴範囲によっても異なってくる。高音域の騒音は多くの人が「うるさい、耳障りだ」と感じるのも事実である。一概に「計測した数値が大きい、小さい」「静音パーツを集めたのだから、静かなマシンができ上がる」という訳ではないということを憶えておいて欲しい。

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