Poserは自由にポーズがつけられるように、フィギュアにはあらかじめ「ボーン」という骨組みが仕込まれている。顔の造作や人種的特徴、表情はモーフィング(変形)によって標準のモデルをアレンジすることで表現。モデルには多数の「モーフィングパラメータ」が埋込まれている。
Poserは標準のモデルに衣服や髪の毛、プロップ(小道具)を付けて、キャラクターを表現する仕組みなので、Poser単体での純モデリング機能は持たない。Poser内にオリジナルの小道具などを持ち込みたいときは、他の3DCGソフトとの連携が必要だ。
他のモデリングソフトで制作したモデルを、「Alias Wavefront ObJect」形式や「LightWave」形式のフォーマットで読み込んでボーンを埋め込むことにより、ユーザー独自のフィギュアや小道具を作ることも可能になる。総合3DCGソフトである「3ds Max」や「LightWave」などとはプラグインを経て連携することができる。
「Shade」、「Carrara」、「Vue」のように標準でPoserと連携できる3DCGソフトもある。特にShade 9にはPoserFusion 2という機能があり、ファイルの入出力などでかなりの親和性がある。同じ販売元で連携を意識された関係だけに、今後のさらなる協調も期待できるだろう。
Poserはボーンとモデルが存在することで、標準のモデルを原型にモーフィングさせて容易に別キャラクターモデルを生成することができる。ポーズや表情、衣服、手といった部分パーツをユーザー間で共通化することもできる。
このようなコンパクトな「差分」データを流通させることができるのもPoserの特徴だ。その特性を生かしたオンラインの「コンテンツ」ルームから多様なコンテンツを購入できるのも便利で楽しい。
3DCGソフトを使って、完成度の高い人物やキャラクターを作成することは容易ではないが、Poserはそれを可能にする。ただし、Poser 独特の操作法やインターフェイスに慣れ、Poser 7の満載な機能 と内容をきちんと知ってこそ、その真価を発揮できる。
Poser 7は別のソフトと連携させ、3DCG制作の幅を広げるツールとして使うこともできるし、Poser単体で創作フィギュアの世界をバーチャルで堪能することも十分楽しい使い方だろう。
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