Shadeの大きな特徴の1つに「自由曲面」を使ったモデリング(形状作成手法)がある。「自由曲面」を大まかに言えば、線(線形状)を描き、それを順に並べて立体化する手法。例えば「ちょうちん」のように複数の線形状を骨組みにして、その間に紙(面)を貼る感じだろうか。それがShadeの基本モデリング手法だ。
線形状をドローソフトのペンツールと同じ感覚で三面図に描いていく。このように「自由曲面」のメリットを生かしながらモデリングするのがShadeの利点だが、一般的な手法のひとつである「ポリゴンメッシュ」モデリングも可能である。
粘土細工のようなポリゴン編集のための機能強化は、Shade 9でも着々と進められている。ポリゴン編集に限った新機能ではないが、「panツール」に追加された「選択形状にあわせて回転」もありがたい。形状を正確に把握、編集するための便利な機能だ。
最終的な画像を生成するレンダリング関連では「レイトレーシング」がさらに高速化し、「パストレーシング」と「フォトンマップ」も最適化に向かって改良されている。
「パノラマレンダリング」では新たに4種類の投影手法が追加された。アニメーション設定では「モーション」ウインドウのマイナーチェンジがおこなわれている。入出力関連では、HDR画像の一種であるPFM画像入出力にも新たに対応した。
人体や生物などをモデリングする際、手間のかかる「毛」の作成をサポートする「ヘアーサロン」、噴水・爆発・煙・炎などを表現する「パーティクルフィジックス」、「DirectX出力」の高機能化はProfessionalとStandardにのみに搭載されたプラグイン機能だ。
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