ナナメに傾いた“究極の”エルゴノミクスマウス--マイクロソフト「Natural Wireless Laser Mouse 6000」 - (page 2)

マイクロソフト
内容:マイクロソフトの「Natural Wireless Laser Mouse 6000」は、レーザー方式を採用した5ボタンワイヤレスマウスだ。機能やスペックだけ見た場合は一般的なハイエンドマウスでしかないが、大きく右側に傾いた形状は異彩を放っている。

疲れにくいのは事実だが、ややクセのある操作感

 まずはXPマシンにインストールして試用してみた。実際にマウスを操作して感じるのは、操作中の手首の角度が実に自然で、使用していても疲れにくいこと。手のひらの付け根の部分(の左側)が机上から浮く形になるので、長時間使用してもこすれて赤くなることがない。一日中パソコンに向かって作業をするユーザーにとっては大きなメリットだろう。

  • 側面から見たところ。かなりの高さがあることが分かる

 また、マウスのひねり具合にばかり目がいきがちだが、マウスの先端部がやや上を向いているため、そのぶん左右ボタンに乗せる指の握りが浅くて済む。指先に力を入れる必要がないため、マウスを「握る」というよりは「乗せる」という感じになる。このことが疲れにくさに貢献しているのは確かだ。

 気になる点は2つ。1つはマウス本体の左側面、もとい本製品ではやや上寄りについている2つの拡張ボタンの存在だ。これはもともと親指で操作すべきボタンなのだが、マウスが大きく右側にねじれていることもあり、親指の通常の握り位置からやや離れた位置にレイアウトされてしまっている。そのため、指を滑らせて操作するには多少の違和感を感じてしまう。

  • 後方から見たところ。形状からして左手での操作はできず、右利き専用となる

  • 反対側の側面から見たところ

  • 正面左寄りから見たところ

 もう1つは、マウスを手前に移動する操作が苦手なこと。通常のマウスよりも本体に高さがあり、手のひらがマウスの上面にぴったりと接しているため、手首を支点にしてマウスを手前に引き寄せる動作が苦手なのだ。どちらかというと、マウスのちょっとした動きでカーソルが大きく動くように設定しているユーザーに向いた製品のように思える。裏を返せば、ゲーム用途など、マウスそのものを激しく、かつ大きく動かす用途にはあまりマッチしないのではないかと感じた。

  • 先端がやや上向きになっているのも特徴のひとつ

  • レシーバーは従来製品と同じアメリカンサイズ

  • 実際に握ったところ。マウスというよりも、リンゴか何かを握っている感覚だ

 また、握り方が限定されるぶん、マウスの手前にパームレストなどがあって手首が浮いた状態では操作しづらい。お気に入りのマウスパッドやパームレストが使えなくなる可能性がある点は、導入前に覚悟しておいたほうがよさそうだ。

 いずれにせよ、独特な形状であるため、使い始めてから手に馴染むまではそこそこ時間がかかる。「疲れにくい」イコール「馴染みやすい」ではないことは注意してほしい。

  • 親指は添えるだけ

  • 側面から見たところ。親指の付け根部分が接地していないことに注目

  • チルトホイールを搭載。マウス本体が大きく傾いているため、左右に倒すというよりも「下に倒す」「上に倒す」といった感覚での操作になる

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