ヨーロッパからやってきた、強烈な個性のモバイルノート「FlyBook V33i」 - (page 2)

ダイアローグ
内容:ヨーロッパを中心に、ユニークなモバイルノートPC「FlyBook」シリーズを発売しているダイアローグ社が、日本市場へと参入してきた。その先鋒となるのが、可動式の液晶ディスプレイが特徴的な「FlyBook VM」と、世界初の3.5Gデータ通信に対応した「FlyBook V33i」だ。今回は、この「V33i」を紹介していこう。

充実した通信機能

 本機の最大の特徴は、なんといってもその強力な通信性能だ。無線通信だけでも、IEEE802.11b/gによる無線LAN、Bluetooth 1.2、それに3.5G/3Gの無線WAN通信がそろっている。3種類の無線通信は、専用アプリケーション「Control Center」で、簡単に切り替えが可能。こまめに場所を移しながらのモバイル使用にはたいへん便利である。

 また、それに加え、1000MbpsのLANポートやモデムポートも搭載しており、これらの組み合わせにより、あらゆるシーンでインターネットが楽しめるのだ。携帯電話のSIMを専用ポートに挿すことで可能になる無線WAN通信は、モバイラーにとっては実にうれしい機能だ。携帯電話がつながる場所ならどこでも、高速な通信が可能になるわけで、ビジネス、プライベート、どちらの用途にも有効だろう。

 しかしながら、残念なことに、日本の携帯電話会社のSIMカードは、現時点でV33iでの使用に対応していない。日本で無線WAN機能を利用するためには、海外のSIMカードを購入し、ローミングサービスで接続しなくてはならないのである。せっかくの機能なのに、これではちょっと使い勝手が悪い。もっとも、海外への出張、旅行が多い人にとっては、現地で使えるSIMカードを挿せばいいだけなので、非常に便利ではある。

 ダイアローグ社によると、日本で発売されているSIMに対して「今後の対応については計画中」とのこと。ヨーロッパでは、通信事業者としっかりした協力体制を築いている同社だけに、今後の展開に期待したいところだ。

  • Bluetooth接続用アプリケーションとして、「Bluesoleilを採用」。各種Bluetooth機器と、簡単に接続できる

  • 本体背面には、各種インターフェースが集中する。電源コネクタ、モデムポート、USB2.0ポート×2、LANポート、外部ディスプレイ端子、ビデオ出力端子、IEEE1394端子×2、マイク入力端子、ヘッドホン出力端子、PCカードスロットが並んでいる

  • 本体左側面には、電源スイッチとSIMカード用のスロットが用意されている

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