Skypeの機能として、英数字のIDに短縮ダイヤルキーの設定ができる。たとえば、コンタクトのIDのookumaさんを88、fukuzawaさんを33、niijimaさんを10と数字で登録できる。
その状態で、すかい楽に接続した電話機からそれぞれの番号と最後に#をプッシュすれば、呼び出すことができる。
また、電話回線にも接続した場合は、*を押すことでSkypeの発信か、電話回線の発信かを切り替えることができる。デフォルトの設定では電話回線が優先なので、Skypeで上記のniijimaさんを呼び出す場合は、*10#とダイヤルすればよい。
着信はもっと簡単だ。Skypeの着信でも電話機のベルが鳴るので、受話器を上げるだけで通話状態となる。まさに電話だ。
すかい楽を使えば、さまざまなお気に入りの電話機と接続できそうだ。筆者は絶版となってしまったソニーの黒電話とも言うべき「IT-10」を接続して試用した。
もちろん、コードレスフォンや留守番電話などと組み合わせて使うのもの面白そうだ。さすがにIP電話の特性からFAXは通らないだろう。
また、電話機の種類に凝ってみてもよいだろう。すかい楽の仕様表にはパルス/プッシュの対応について触れていないが、パルス(ダイヤル)での発信は不可能だ。パルスを検知しないことと、*、#の送出ができないからだ。
発信操作さえ電話機でしなければ、ダイヤル式の電電公社時代の黒電話の利用もできそうだ。回すダイヤルから発信はできないが、発信だけはパソコンの画面から行えばよいからだ。
一方、着信についてはまったく問題ない。USBからの給電だけで動作するすかい楽であるが、電話機側はNTT東西の電話回線と同じ“48V給電”。手元のすかい楽のモジュラー端子の電圧を測ったところ実測で45V。これなら問題なく黒電話のジリジリジリというアコースティックなベルを鳴らせそうだ。
ただし、残念ながら黒電話の用意ができなかったので、実際に試用はしていない。仕様などからの判断であることをお断りしておく。
現在、Skypeでの通話をパソコンのスピーカーとマイクで行ったり、窮屈なヘッドセットで話しているなら、すかい楽の導入を検討したほうがよいだろう。
電話回線と電話機の間に接続しておけば、通常は一般の電話回線、必要なときはSkypeによる通話と、電話機のワンボタンで切り替えられる。すかい楽は、Skypeをパソコンを使った電話としてだけでなく、もっと電話らしく使ったり、より電話を楽しむためのアダプターといえるだろう。
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