文書の作成中に「この言葉には、ほかの表現があったような……」と、もどかしさを感じる。あるいは「もっと別の表現をしたいのだけど、思い出せない、思いつかない」といったことを感じたら、まずATOK 2006の連想変換辞書を活用してみよう。たとえば「明確」と変換してはみたが、文書全体の流れから見て、どうもしっくり来ない。そんな時はいったん「明確」と変換してから、さらに「Ctrlキー+Tabキー」を押す。これでATOK 2006は連想変換を行ってくれる。
ATOK 2006には「日本語使いさばき辞典」を標準搭載しており、そこから「明確」の類語候補を表示してくれる。ちなみに類語は類義語とも言われ、簡単に言ってしまうと意味がよく似ている言葉のことである。よく似た用語を候補表示し、そこから最適なものを選ぶ。ということは要するに、「ボキャブラリー(語彙)を拡張できる」ということなのだ。
そしてこの連想変換をよりパワーアップしてくれるのが、「角川類語新辞典 for ATOK」だ。ベースとなっているのは角川類語新辞典で、この辞典には現代日本語約4万9000語が、意味別に収録されている。そのデータを活用し、ATOKシリーズに対応させたものが角川類語新辞典 for ATOKだ。
いったんインストールしてしまえば、使い方はいたって簡単、通常の連想変換と同じである。類語を探したい用語を入力・変換し、Ctrlキー+Tabキーを押せばいい。ATOK 2006に標準搭載されている、日本語使いさばき辞典と組み合わせた状態で候補が表示される。もちろんその意味なども表示できるので、用語をじっくり吟味してから選択できる。
日本語には「似た表現、用語」が山ほど存在する。たとえば、「選択」という言葉ひとつとっても、採用、選出、セレクトなど、さまざまな表現方法があるのである。山ほどある言葉の中から適したものを選び、適したところで使用する。こうすることで文書の表情(表現力)は、格段にアップするのである。
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