自身のパソコンの中身を検索できる──ジャストシステム「ConceptSearch /R.2」 - (page 2)

ジャストシステム
内容:インターネット上の情報は検索エンジンが多数あれど、自身のパソコンの中身となると、検索する術がなかなかない。そこで、最近増えてきたデスクトップ検索ソフトと呼ばれるジャンルに分類されるのがジャストシステムの「ConceptSearch /R.2」だ。いわば自身のパソコンの“マイ検索サイト”の役目を果たしてくれる。

Outlook ExpressやOutlook 2003、Becky!などのメールにも対応

 ConceptSearch /R.2の使い方は簡単だ。まず、ソフトウェアのインストールだが、CD-ROMを入れ、ウィザードに従ってインストールするだけだ。

 インストールが終了し、ConceptSearch /R.2を最初に起動すると検索対象となるフォルダやメールソフトを選択する画面「フォルダ管理ツール」となる。ここで登録しておかなければ何も始まらない。フォルダはマイドキュメントのほか、自分で決めた保存場所があればそれを登録する。

 メールの設定は別タブとなるのでそこから設定する。対応するメールソフトであれば、アカウントや作成したフォルダが解析され表示される。対応するメールソフトは、もっともシェアの高いMicrosoft Outlook ExpressやMicrosoft Office Outlook 2003をはじめ、ジャストシステムのShuriken Pro、そしてオンラインソフトの中ではメジャーなBecky! Internet Mailとなっている。

 フォルダやメールソフトの設定が終われば、次にデータベースの更新を行なう。フォルダやメールソフトの内容から検索のためのデータ抽出がなされ、実際の検索はそのデータを検索するため、非常に高速な検索が可能になるのだ。

 このデータベースの更新はスケジュールを決めて行なうことができ、スケジュールも毎週にしたり毎日の決まった時間にしたりと、決め打ちで時刻を設定して実施できる。全体で1つのスケジュールではなく、それぞれの項目ごとに細かく設定できるので、変化の大きなフォルダは頻繁に更新を行ない、ファイル内容の更新がまったく行なわれないライブラリ的なフォルダについては更新を止めておけば、より効率的な更新作業が行なえるだろう。

  • セットアップ終了後、最初に起動すると、ワンポイントとして説明のダイアログが現れる。「登録画面へ」を押すと検索対象のフォルダを設定する画面になる。

  • フォルダの新規登録ではデフォルトでマイドキュメントの位置にフォーカスされるので、ここを初めに登録するとよいだろう。そのほかに必要なフォルダを登録していく。

  • メールについても、対応ソフトがインストールしてあれば、メールフォルダの新規登録の際に自動的に抽出されて表示される。Becky!も完全対応しているので、問題なく検索対象となり、Becky!の検索機能をも補ってくれる。

  • フォルダの設定が終わったところ。もちろん、これだけでなくさらに多くの登録が可能。項目ごとにデータベースの更新スケジュールが別々に設定できる。

  • メールの検索対象の設定。メールソフト内でフォルダ分けがしてある場合は、フォルダごとに設定できる。メールのやりとりの中の情報が抽出できるのは便利だ。

対応ファイルも豊富、MS Officeはもちろん一太郎はVer.2から対応

 このデータベース更新に対応するファイル形式も多彩なものとなる。テキスト形式やPDF形式は当然として、Microsoft Word/Excel/PowerPointとLotus 1-2-3、もちろんジャストステムの一太郎、三四郎、花子などにも対応する。

  • Microsoft Wordの中身も当然のことながら検索対象だ。PowerPointで作成されたプレゼン資料はもちろん、大昔に作成された一太郎の文書も網羅している。

 ジャストシステムのソフトウェアなので当然といえば当然だが、過去の一太郎で作成した膨大なライブラリがあるというユーザーには特に便利だ。一太郎のバージョンもVer.2から対応しているため、20年前に作成したようなファイルでも、ハードディスクに格納されていれば検索対象として最新の検索エンジンから活用することができるのである。

ネットワークドライブの検索も可能

 ConceptSearch /R.2はネットワーク上のフォルダにも対応する。特に最近は増設ハードディスクではなく、LAN上に設置するNAS(Network Attached Storage)がよく使われており、製品もたくさん登場している。ただ、この場合はネットワークのフォルダとなるため、そのパスでは通常のままでは検索対象とはならない。

  • ネットワーク上のフォルダを検索対象とするには、まず、マイネットワークを開き、ウインドウの「ツール」、「ネットワークドライブの割り当て」を開く。

 ConceptSearch /R.2は、ネットワーク上のフォルダに、XドライブやYドライブなどのドライブレターを割り当てることで検索が可能になる。

 ドライブ文字の割り当ては、マイネットワークのウインドウの「ツール」、「ネットワークドライブの割り当て」から設定する。ここでドライブ文字とフォルダのパスを指定、たとえば、\\Kodomo-pc\minano-monoのフォルダをZドライブを割り当てる場合は、ドライブにZ、フォルダ名にフォルダをパスを入れて「完了」を押す。

  • この画面が出るので、フォルダのパスと割り当てるドライブ文字を設定する。割り当てた後はローカルのドライブとまったく同様に検索ができる。

 こうすることで、ConceptSearch /R.2の検索対象のフォルダとなり、ローカルのドライブとまったく同様にデータベースの作成や更新ができるようになる。また、これはNASに限らず他のパソコンの共有フォルダでも同様だ。NASをファイルを保存場所として多用している場合でも問題なく検索が可能だ。

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