導入は、専用マウスパッドをUSBポートに接続するだけと、至って簡単。標準のマウスドライバで認識されるため、わざわざ専用ドライバをインストールする必要もない。なお、初回利用時のみ、マウスを乗せた状態でマウスパッド右上に備えられている「TUNE」ボタンを押すことにより、Bluetoothで言うところのペアリングが完了し、利用可能となる。通信中は「RUN」のLEDが点灯するので、万一マウスとマウスパッドがうまく通信できていない場合も、目視ですぐに確認できる仕組みだ。
実際に使ってみて感じるのは、なによりもその軽さだ。軽い。ひたすら軽い。それもそのはず、約60gという驚きの軽さに加えて、専用マウスパッドも表面の摩擦係数が低く、スムーズな滑り心地を実現しているからだ。マウスの軽さの割には左右ボタンのクリック感が固めで、クリックの瞬間にマウス本体がブレることがある点は多少難ありだが、これまでのワイヤレスマウスを「重い」「動かしづらい」と感じたことのあるユーザーは注目すべきポイントだ。
実用面での最大のメリットは、やはりワイヤレスマウスでありながら電池切れの心配がないことが挙げられる。電池を用いないためON/OFFという概念がなく、スイッチを入れる/切るといった操作が必要ない。有線マウスと同じ感覚で使えるという売り文句は伊達ではない。
ホイールは横幅約1cmとかなり幅が広く、指を乗せて使う格好になる。チルト機構も備えないスタンダードな仕様だが、個人的には非常に使いやすいと感じた。ちなみに本製品の解像度は620dpiと、400または800dpiが多い現在のマウスの中では独特の値である。カーソルの速度に違和感があれば、Windows本体のコントロールパネルで速度を調整するとよいだろう。
余談だが、専用マウスパッドがUSB接続ということで、せっかくだからUSBハブも内蔵してしまえばよいと思うのだが、マウスで最大40mA、マウスパッドで最大280mAの計320mAを消費するとのことなので、バスパワー方式のままUSBハブ機能を内蔵するのは少々厳しいようだ。
本製品は、無線方式であることも特徴の一つだが、むしろ電池を内蔵せずスイッチON/OFFのオペレーションを排したことが大きな特徴だと言える。本製品が「バッテリーフリーマウス」という名称であり、「ワイヤレス」「無線」という単語を含めていないことには、こんな理由もあるかもしれない。
デメリットといえば、専用マウスパッドとセットで使わなくてはいけないので、モバイルユースには不向きなことだろうか。また、マウスそのものもシンプルな3ボタンマウスなので、沢山のファンクションキーがついたマウスに慣れているユーザーは、やや物足りなさを感じるかもしれない。
価格的にも、一般的なワイヤレスマウスとほぼ同価格かそれ以下なので、リーズナブルに導入できる。デザインもシンメトリックで、左利きの人でも問題なく使用できる上、WindowsはもちろんMac OS X 10.2以降にも対応するなど、汎用性も高い。「過去にワイヤレスマウスを試してみたけど、使い勝手がイマイチだったんだよなー」という方は、ぜひ一度試してみてほしい製品だ。
使いやすさ★★★★★
価格の安さ★★★★☆
目新しさ★★★★★
多機能さ★★★☆☆
高級感★★★★☆
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