編集者の重要な仕事のひとつに、文章の誤りなどを正し、体裁を整え、統一感のある読みやすい文章にする「校正作業」がある。自分で校正を行って間違いはないと思っても、ほかの人がチェックすると、誤字脱字や慣用表現の間違いが見つかることもある。やはり何度も念入りに文章をチェックしなければならないのは、なんとも大変で効率が悪い。
編集者でなくても、普段のメール作成や企画書、プレゼンテーション資料作成時に、「これって正しい敬語かな」「ディスクサイズの表記って、GBだっけ、ギガバイトだっけ?」などと、文章表現や用字用語などで悩んだことのある人も多いだろう。悩むだけならまだしも、その間違った文章が社内外に出回ってしまったら、かなり恥ずかしい。
そんな悩みを解決してくれるのがJust Right!2だ。このソフトは、誤字脱字などの基本的な間違いはもちろん、不適切な用語や言い回しなどを自動でチェックし、正しい表現を表示してくれる校正ツールなのだ。
文章を「校正する」と一言でいっても、誤字脱字をチェックするのか、慣用表現や敬語の使い方など表現の正誤を見るのか、地名や人名などの表記が正しく明記されているかどうかを見るのかなど何に重点をおくかは人によってさまざまだと思う。しかしJust Right!2には細かな校正項目が用意されているため、あらゆる角度からチェックが行えるのだ。
用意されている校正項目は、表記や表現の誤りを調べる「誤りチェック」、基準に従って用語や表記をチェックする「用語基準」、冗長な表現のチェックや、です・ます、だ・である調の文体を統一できる「表現洗練」、数字・句読点などをチェックする「字種統一」、「長さチェック」、電子メールなどで問題になる文字を指摘する「機種依存文字」、英文のスペルをチェックする「スペルチェック」のほか、全角半角や小文字大文字のゆれも指摘する「表記ゆれ」、「括弧」、拡張辞書やユーザー独自のルールを反映できる(ユーザーによる)「辞書」、引用文を校正指摘しないよう設定する「引用行」だ。
そしてそれらのチェック項目を組み合わせた校正ルールがあらかじめ用意されている。そのルールは、誤字誤用を中心とした校正項目を集めた「標準」、文字種や長さなども含めた、念入りな確認が行える「すべて」、誤字などわずかな項目のみを確認する「簡易」、公用文に対するチェックを行える「公用文」のほか、「スペルチェックのみ」「表記チェックのみ」「括弧チェックのみ」の7種類だ。
ルールのカスタマイズもできる。例えば「標準」の校正ルールをベースに、「だ・である」調の文体チェックも行いたい場合は、「標準」の、「表現洗練」項目で「だ・である」調をチェックするように変更し、新ルールを作成すればよい。
なお、これらのルールはツールバー上で簡単に切り替えできるため、複数の原稿を別々のルールを用いてチェックしたい場合などに便利だ。
しかし企業や部署によっては、これら基本的な校正だけではなく、独自ルールに従った音引きや仮名遣い、固有名詞の用語チェックなども行いたいと思うだろう。Just Right!2はもちろん、そのような独自ルールの作成も行える。
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