通話ができるマウス『マウストーク(VN-CX1)』

ソニー
VN-CX1
内容:ソニーから通話ができるマウス『マウストーク(VN-CX1)』が登場した。最近、パソコンで電話をするスカイプが流行。メールのフッターに電話番号に加えてスカイプのアカウントが記載されているのを見たことがあると思うが、このマウストークはそれに向けて開発された製品だ。

USBオーディオデバイスを内蔵したマウス

  • 『マウストーク(VN-CX1)』通常は薄型のマウスとして使える

 通話ができるマウスといっても、要はマウスにスピーカーとマイクが付いているものだ。マウスの手前のボタンを押すと、マウスが開き、折りたたみ携帯電話のように変形して受話器に早変わりする。さらに、円滑な通話のために、もうひとひねりした機能を持っている。

  • 蝶番の左右をボタンをつまむように押すと、半開きになり、スピーカーホンとして使える。単にPCの音の再生も可能。この状態ではマウス機能は無効になる。スカイプ利用時には画面で操作をせずに、ボタンを押すと会話状態になる。

 開くときに、蝶番の左右のボタンをつまむように押すと、半開きとなる。この状態で、マウスの機能が止まり、ハンズフリーのスピーカーとマイクが有効になる。さらに、手に持ち、完全に開くと電話のように耳元に受話器、口元に送話器になるのだ。

 専用ドライバがインストールされた状態では、着信時にマウスから着信音が流れ、着信ランプが点滅するようになる。さらに、マウスを開くことで、電話に出たり、マウスを閉じれば通話を終了させることもできるようになる。

 内部は、デバイスマネージャによると、Windowsの標準ドライバーで動作する光学式のホイールマウスと、標準ドライバーで動作するUSBオーディオデバイスが一体となり、その2つのデバイスは内蔵ハブを介して1本のUSBケーブルで接続する。

 何もドライバを入れずに、パソコンに接続するだけで、マウスとオーディオデバイスとなって動いてしまうが、これだけでは一体の意味がない。付属のドライバをインストールすることで、より受話器らしい動作をする。とりあえずパソコンに接続するだけでも使えてしまうのだが、専用ドライバのインストールを忘れないようにしたい。

  • 完全に開くと、受話器として顔に当てて使える状態となる。音量も耳元にあてる場合に適したものとなる。

  • マウスの裏側となる部分。マウス利用時には光学センサーが赤く光る。通話時には手のひらに隠れるとはいえ、もう少しデザインに工夫があればなおよいだろう。

  • 側面から見た『マウストーク』。携帯電話と変わらないデザインだ。

スカイプ利用には便利この上ない

 スカイプで通話をする際、問題になるのが受話器だ。現在ではスカイプ用と称したさまざまな受話器のような周辺機器が売られているが、持ち歩きやデザインを考慮したものはほとんど見かけない。その点、マウストークはデザイン面でも薄型のマウスそのものとなっており、モバイル時に持ち歩いてマウスとして使っていてもまったく違和感がない。

 その上、着信があれば音と光で知らせてくれるなどの機能がある。ふだんからマウスを持ち歩いているユーザーであれば、これに置き換えるだけで、荷物が増えることもない。むしろ、マウストークはいわゆるモバイル向けに用意された市販のマウスよりも薄型になっており、持ち歩きには有利だ。

 さらに、肝心のスカイプ通話時の見かけだが、携帯電話で通話しているようにしか見えない。マウストークの本体カラーは全5色で、どれも携帯電話にありがちな色。デザインも薄型ボディと相まって携帯電話と言われても違和感がない。マウスであることの証である光学センサーなどは、顔に当てたときには手のひらに隠れ、携帯電話の液晶ディスプレイやキーボードの部分は顔側になるため、他の人からは見えないのだ。

 また、着信の瞬間など、随所が携帯電話にそっくりに仕上げてある。着信した場合にマウストークの青色LEDが点滅し、手にとって開いて顔に持ってくる動作などは、携帯電話そのものだ。ただし、携帯電話と違ってマウストークにはUSBケーブルがついている。無理矢理だが、USB充電ケーブルを使って充電している携帯電話と思えばよいだろう。

 ひとつだけ問題があるとすれば、スカイプで通話しているとき、マウスとしての動作ができないことだ。通話中に別のウインドウを開いて会話するような場合は、本体のタッチパッドなどで操作するしかない。ただ、通話の終了動作はマウストークを閉じることによって実行できるようになっており、この点は問題ない。

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