PCをモバイルするということは、メールや企画書など、すなわち会社の機密を社外に持ち歩く可能性もあるということだ。PCの不正使用や盗難による情報漏えい、HDD損傷によるデータの喪失などの危機を想定した対策は、ビジネスマンの義務でもある。VAIO type S[SZシリーズ]はOSに高いセキュリティー機能を備えたWindows XP Professionalを選択するとよいだろう。
BIOSには電源ONを許可する「パワーオン・パスワード」、HDDにアクセスしてマシン稼動を許可する「ハードディスク・パスワード」の設定機能がある。さらにOS起動を許可する「Windowsパスワード」の設定によって、PCの不正使用に対するログオンを制限をかけられる。しかし、セキュリティー強化にやむを得ないこととはいえ、Windows起動のために3つのパスワードを入力するのは、煩わしいと思うのも本音だろう。
そこで、使い勝手とセキュリティー双方の要求を満たすのが「指紋センサー」だ。指紋認証であらかじめ3つのパスワードを関連付けておけば、指紋センサーに指先をスライドさせるだけでログオンできるので、キーボードによるパスワード入力の手間が省ける。また複数のユーザーでPCを共有している場合でも個別に指紋登録をしておけば、指紋認証だけでそれぞれのユーザーアカウントへのログオンが可能だ。指紋認証はログオンパスワード解除だけではない。「パスワード・バンク」機能に登録しておけば、アカウントとパスワード入力が必要なWebサイトのログインも、指紋認証で代用できる。また、他人に見られたくないデータを「My Safeフォルダ」に暗号化して保存する場合のロック・アンロックキーにもなる。
さらにTPMセキュリティチップ搭載をおすすめしたい。通常のPCの場合、暗号化されたデータと暗号キーは同じHDD内で管理されている。これは不正アクセスに対して無防備な状態であり、不幸にもHDDを盗まれた場合、解読されてしまう恐れがある。そこで暗号化されたデータはHDDに保存し、暗号キーはセキュリーティチップに保存する。データとキーを分けて管理することで、暗号解読のハードルを高くできるのだ。
もう一つ、本人認証の手段としてFeliCaポートを使用する方法もある。FeliCaポートを搭載したPCなら、おサイフケータイやFeliCa対応のカードなどをFeliCaポートにかざすだけで、ネットショッピングの決済や、利用履歴を参照できるのはもちろんのこと、ログオンアカウントとパスワードを登録して、ポートにかざすだけの本人認証としても利用できるのだ。
オフィスマシンとしてのスペックは、サポート体制にもあるだろう。ビジネス向けの「オンサイト修理サービス」は、出張修理のサービス体制など、業務を中断できないオフィスに安心感を提供している。例えば、うっかりキーボードにコーヒーをこぼしてしまったことによる故障は、これまでは保証対象外が常識であった。こういったユーザー責任の故障にも柔軟に対応するプランを選べるのもありがたい。
プロジェクト成功のために、よい人材、よいチームにめぐり合う。ピジネスに最適なマシンを選ぶことは、それに匹敵するくらい必要不可欠な要素なのかもしれない。VAIO type S[SZシリーズ]は、ビジネスにおけるさまざまなシーンをサポートしてくれる、力強い味方になってくれるに違いない。
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