「パソコンで年賀状作り」が一般的になってからずいぶん経ち、年賀状ソフトは、今では家庭の「住所録ソフト」の立場を築きつつある。こうなればもう立派なデータベースである。この住所録の活用ができるかどうかでソフト選びも変わってくるだろう。楽々はがきの場合は、このソフト自体での住所録の作成のしやすさと、他の年賀状ソフトからのインポート機能の豊富さも特長のひとつだ。
住所録の作成は、単純作業なだけに効率が悪いとストレスがたまるものだ。楽々はがきの住所入力は、やってみるとわかるが、郵便番号など少ない情報を元にソフトが先回りして、「後押しされる」感じだ。郵便番号を入力した時点で自動的に判明した住所まで入力されているし、直接住所から入力する時にも「と」と入力した時点で「栃木県」「東京都」「富山県」「鳥取県」「徳島県」まで絞り込まれ、「とう」になった時点で「東京都」と確定できる。続けて「ち」と入力した時点で「千代田区」「中央区」「調布市」までしぼりこまれて確定できる。その先も選択肢が次々表示され、町名まで確定した時点で郵便番号も自動的に補完される、といった具合だ。キーボードが苦手という初心者でもスムーズに住所録作成ができるだろう。
また、すでに住所録があるなら、「ソフトが違うから……」と諦めずにそのままデータを読み込んでみることをおすすめする。何十、何百といった住所録を作り直すのは、忙しい年末には非現実的だ。インポート機能が充実していれば、一度他のソフトで住所録を作ったものの、そのソフトが使いづらかったり、どうも相性がいまひとつだったりしたときに、気軽に乗り換えできることになる。楽々はがきの対応するソフト名は下の一覧を参考にしてほしい。もちろん、他のソフトからデータをCSVなどの汎用的な形式に書き出せば、対応ソフト以外でも確実に読み込めるだろう。
作成した住所録を使って、ラクに作業できるのが「おもて」面の作業だ。まずメニューの[挿入]→[住所氏名印の追加]からは、自分の住所や電話番号をハンコで押したようなデザインにできる。アナログ感があっておもしろいデザインだ。
差出人の部分を小さくする、もしくは絵はがきのように上下で区切って下部分を使うようにすれば、おもて面に「ひと言」も追加できる。このひと言は、毎年うら面に手書きで行う人も多いと思うが、そのひと言を書くだけでも結構な“書き損じ”が出ているのではないだろうか。手書きにこだわらないなら、このデジタルの「ひと言」が断然便利だ。氏名住所と同じおもて面に書くだけに、宛先とコメントを間違えるといったことも起こりにくい。
また、このひと言は住所録と一緒にデータベースで管理されるので、毎年使っていけば、去年どんなコメントを送ったかの参照もできるようになる。
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