[レビュー](後編)待ち焦がれた相棒は、堂々たるフラッグシップモデルだった--オリンパス「E-3」ロングタームレビュー - (page 8)

礒村 浩一 (Isopy)2008年05月29日 00時12分
オリンパス
内容:オリンパスからフラッグシップ機として登場した「E-3」。多くのユーザーに待ち望まれた「E-1後継機」としての資質と実力を、発売当初より第一線で使用してきた実感にテスト撮影を交えて本音でレポートする。
>>前編はこちらから

写真の苦楽を分かち合える“相棒”

 「もう撮れない世界はない」──E-3のキャッチコピーである。フォトレポートの作例からも解るようにこの言葉に偽りはない。あらゆる状況の撮影にも対応できるE-3は、撮影フィールドを選ばない、高い資質を持ったフラッグシップにふさわしいカメラだと言える。高速なAFは動きの速い被写体に、防塵防滴なボディ&レンズは過酷なフィールド撮影に、E-1ゆずりの柔らかいトーンは人物撮影にも魅力を発揮してくれる。また高画質なフォーサーズレンズは高性能な手ぶれ補正とともに精細で清々しい空気感までも表現してくれる。

 もっとも、キヤノンやニコンのプロ機と呼ばれるカメラは、E-3と同等以上の性能を持っている。それ故に多くのプロカメラマンに選ばれており、私も撮影内容に合わせてこれらを使用している。だが、なぜだかこのE-3にはスペックには現れない期待感のようなものを感じるのだ。このカメラなら、いつもと違う「なにか」が撮れてしまうような、そんな「わくわく感」である。これこそがカメラを所有する楽しみであり写真を撮る喜びと言えるだろう。そんな気持ちにさせてくれる「オリンパスE-3」は、まさに「相棒」と呼ぶにふさわしいカメラだ。

礒村浩一氏プロフィール

フォトグラファー。雑誌、広告写真を中心に人物、商品、建築、舞台等を撮影。カメラ雑誌やウェブでは写真撮影と記事執筆を担当。人物のレポート記事では写真と文字の両面からのアプローチで内面に迫ると定評を得る。Photoshopによるレタッチの解説記事なども執筆。セミナーなどでは撮影指導も行う。近年は人と自然のつながりをテーマに作品を製作。日本各地で精力的な撮影を行う。CNET/ZDNetでは新製品デジカメ&ムービーのレビューを担当。今夏、長女誕生を機にHDビデオカメラを導入。ついにビデオ撮影&編集にも手を染める。

isopyのお薦め度 ☆☆☆☆☆☆



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