前モデルから光学5倍ズームレンズを継承し、画角も35mmフィルム換算38〜190mmと同じ仕様だが、より滑らかなムービー撮影が可能になった。
ムービー撮影モードはQVGAのWeb-HQ/Web-SHQモード、VGAのTV-HQ/TV-SHQモード(いずれも毎秒30フレーム)のほか、毎秒60フレームVGAの最高画質TV-HRモードが新設されている。
高速に画像を取り込めるCMOSのメリットを静止画撮影にもいかして、毎秒5コマで最大10枚(2M解像度)あるいは毎秒1コマで最大10枚(8M解像度)の高速スチル連写が可能になった。前モデルではムービー撮影中に静止画を同時撮影すると、0.3Mモード以外ではムービーが一時静止していた。これに対して本機は、ムービー撮影中に動画を止めずに2M解像度のスチル記録が可能だ。
防水操作は前モデルと同じシンプルかつ確実な構造で、バッテリーカバーの先端をワンプッシュするだけでパッキングが締まって完全防水になる仕組みだ。最初は「これだけで本当に防水になるのか?」と恐る恐る水に入れてしまうほど簡単だ。これなら間違って浸水させる危険はまずないだろう。
撮影操作も前モデルとほぼ同じで、背面右にムービー、左にスチルシャッターを配したXacti伝統の親指操作スタイルを継承。撮影ボタンが少なめで、GUIに機能を盛り込むというXactiらしい操作性を採用している。
GUIの選択ががやや煩雑ではあるが、防水カメラにふさわしいシンプルなボタン構成といえるだろう。液晶側の側面に記録/再生モード切替えボタンと電源ボタンが上下に並んでいるので、慣れないとモードを変えようとして間違って電源を切ってしまう場合もあったが、操作に難解さはなく、液晶ドアと連動した電源はフットワークが良い。
静止画撮影はオート中心で、AEが明暗に追従するのにやや時間がかかる傾向があるが、シーンセレクトに、水中らしい色合いで撮れる「水中モード」を搭載。また、写真撮影時に最大12人までの「顔検出」機能に加え、ムービー撮影時の「顔検出」にも対応している。このほか、1cmまで寄れるスーパーマクロ撮影は超接写の世界を見せてくれる。なお、手ブレ補正はムービー(電子式)と静止画(デジタル処理)ともに可能だが、補正の効きは弱めな印象だ。
バッテリの持ちは、静止画では約205枚(前モデル約160枚)と増えているが、ムービーでは連続撮影約75分(前モデル約80分)とわずかに減っている。グリップ部にバッテリーを内蔵するために、大型バッテリーに対応できない点がXactiの課題といえ、旅行やイベント撮りでは予備のバッテリーが必須だろう。
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