液晶モニタの開閉と電源が連動し、起動は数秒と早い。フルオートでは画質モードを選ぶだけでハイビジョン撮影が可能だ。GZ-HD7と同様にマニュアル撮影機能も充実していて、シャッター・絞り・明るさの内2要素をマニュアルで調整して本格的な撮影ができる。
ただし、シンプル指向のファミリーモデルということで、GZ-HD7にあったマニュアルボタンや調整ダイアルは省かれていて、操作はGUIで行う方式に変更されている。このため、操作性はやや落ちるが、いざという時にマニュアル操作できるのは、やはり心強い。
また、ピントが合っている範囲の輪郭をカラー表示するフォーカス・アシスト機能や、ハイライトの飽和部分を縞模様で表示するゼブラ表示機能も継承している。
1920記録のGZ-HD7ではCCDに余分なエリアがないために光学式手ブレ補正を採用していた。これに対して、1440記録のGZ-HD3では、CCDに電子補正の余白エリアを確保できるため、電子式の手ブレ補正を採用している。これは大きな改善点といえ、GZ-HD7と比べると、手ブレ補正の効きが、かなり良くなっている。望遠端でも安定感があり、この点ではGZ-HD7より撮影しやすい。
XPモードの画質は、ハイビジョンらしい緊張感と、S/Nの良さを両立させた映像で、GZ-HD7よりもノイズが目立ちにくい。GZ-HD7の1920記録と比べても、見た目の解像感に極端な差はないといっていいだろう。3CCDのコンシューマー機らしく、色再現は記憶色寄りで、木々の緑などは、やや絵ハガキ的な印象もあるが、それでもキヤノンやパナソニックのハイビジョンムービーと比べると控えめな色演出といえる。
色の演出はSD(標準画質)ムービーの手法を引き継いでいるが、ハイビジョンの高解像度映像では、色をさほど強調しなくても、鮮やかに見える傾向がある。このため、欲を言えば「ナチュラルカラー」モードも選べたらベストだろう。
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