フルHD時代に先駆けて登場した本格派--ビクター、HDDムービー「Everio GZ-HD7」

ビクター
内容:いち早くHDカムを登場させ、先んじて記録メディアにHDDを採用したビクターからついに登場したHDDハイビジョンカム「Everio GZ-HD7」。各展示会場で参考出品され、話題を呼んでいた注目機種がついに発売された。記録メディアは60GバイトHDD、撮影画質はフルHDと、現行ビデオカメラの最新スペックを装備した「Everio」フラッグシップ機の実力に迫る。

世界初のフルHD撮影を実現したHDDムービー

 本機はHDDムービー「Everio」シリーズの最上位モデルで、世界初のフルHD(ハイビジョン・1920×1080ドット/インターレース)記録のビデオカメラである。本機以外のHDVやAVCHD規格のカメラもHD映像対応とうたわれているが、両規格ではフォーマットの制約上一部のモデルをのぞき、1440×1080ドットまでの対応となっていた。

  • 内蔵HDDは1.8インチのものを採用。60Gバイトの大容量タイプだ

 これに対して本機は、コンシューマ用カメラとしては初の1920×1080ドットのフルHDムービー撮影を実現している。ムービーの記録は60Gバイトの1.8インチ内蔵HDDとSDカードに行い、HDDに最大約5時間のフルHDムービー(FHDモード)を記録できる。動画の圧縮フォーマットはMPEG-2 TSで、音声記録は2チャンネルのMPEG-1 Layer2を採用している。HDムービーのほか、最大1920×1080ドットの静止画もHDDとSDカードに記録可能だ。

コンシューマー機として高い完成度を誇る

 世界初のフルHDカメラというと、ビデオ撮影ファン向けのセミプロ機、というイメージがあるが、本機には、そうしたマニアックさとは一線を画したフレンドリーさが感じられる。

 コンシューマ機のレンジに収まるサイズとデザイン、操作性を備えていて、ビギナーでも手軽にフルHDムービーの撮影が可能だ。もちろんマニュアル撮影機能も充実しており、本格的な撮影にも対応できる。このあたりにビデオカメラの老舗であり、2004年からHDDムービーを手がけてきた同社のノウハウが感じられる。フルHD初号機ながら民生用カメラとしての完成度は高い。

  • 本体カラーはエレガントブラックとインテリジェントシルバーの2色を揃える。実勢価格は19万8000円程度

 2色のカラーリングを選べるボディには、ビクターらしい工芸品的な質感の高さが感じられる。ボディ内に3CCDと分光プリズムなどを内蔵しているため、水平方向にボリューム感がある。

 とはいえ、3CCDのHDカメラとしてはリーズナブルなサイズで、電子ビューファインダーを搭載しながら、高さと厚みは抑えられている。HDD部分がちょうど手になじむデザインでホールド感は良い。手動開閉式のレンズバリアを採用していて、レンズの汚れを気にせずに使えるのもコンシューマ機のツボを押さえた設計だ。

  • 背面左には、A(絞り優先)、S(シャッター優先)明るさ補正の選択ボタンと、それらの調整ダイアルを装備。下側シーリング内にi.LINK、HDMI、USB、DC電源端子を備える。ムービー用シャッターは右上にある

  • 側面のダイアルで、電源オン/オフ、スタンバイ、動画、静止画モードを選択、上面にはスチル用のシャッターとズームレバーを装備するオーソドックスなスタイルだ

  • レンズには電子検出式のフォーカスリングがついて、アナログ的にマニュアルフォーカスできる。レンズ筒にレンズバリアの手動開閉レバーがある。レンズ下にはSDカードスロットとマニュアルフォーカス切り替え&フォーカスアシストボタンを装備

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