血統を受け継ぐ者--「ソニー α100(DSLR-A100)」

ソニー
DSLR-A100
内容:2006年1月。カメラ業界を驚くべきニュースが駆け巡った。コニカミノルタのカメラ事業撤退のニュースである。永年にわたり優れたカメラを世に送り出して来たメ−カーの決断は、現在のデジタルカメラの目まぐるしいまでの進化と移り変わりによる時代の流れに翻弄された結果と言える。だがあえてその激流に乗らんとする者もいる。世界的に大きな影響力を持つブランド「SONY」である。その「SONY」が「α」という資産を引き継ぎ、遂に一眼レフデジカメを戦力に投入してきた。それが「SONY DSLR-A100」“SONY α100”

「復活のα」

 コニカミノルタのカメラ事業撤退により惜しまれながら姿を消した「α」シリーズ。その「α」がSONYブランドとして復活した。その第一号機となるカメラが「α100」である。驚くのはその早期復活の事実だ。コニカミノルタの撤退から約2カ月での発表である。この早期復活には正直驚いたものだ。つまりそれだけSONYは一眼レフデジカメの市場を重要視しているということになる。ではそのSONYが送り出してきた新「α」とはどのようなカメラなのであろうか。

 まず手にして思う事はやはり「α」であるということ。そのボディサイズと形状は「αスイート」と酷似している。グリップを握りファインダーを覗いた感じも、ズームレンズの操作感や全体の質感もやはり「αスイート」のそれに近い。もちろん細かなレイアウトやデザインなどは変更されている。全体のシルエットは若干では有るが丸みを帯び優しいイメージとなっている。グリップの形状も丸みを帯びることで小さな女性にもフォールドしやすくなっているようだ。ファインダーを覗きシャッターを切ったときの「パカン」という軽いミラー音。これも「αスイート」のままだ。したがってSONY初の「α」はエントリー機であるということがわかる。

  • モードダイヤル、ドライヴ切り替え、AEL、露出補正のボタンなどほとんどαスイートと同じ配置である。その他のスイッチ類も旧αとほぼ同じ操作感で操作できる

  • 大きく変わったのがこのダイヤル。αスイートではWB設定機能だけだったが、「α100」ではWB、ISO感度設定、フォーカスモード切り替えなど複数の機能を割り当てている

  • 背面のレイアウトもαスイートとほぼ同じ。手ブレ補正スイッチも同じ位置にある。ファインダー下部にある2つの小さな窓状のものは「アイスタートAFシステム」のセンサー。ファインダーを覗くとこのセンサーが感知して自動的にAFを作動させる。当然、人の顔以外の物が被さった場合でも反応するのでこれを嫌う場合はセンサーをOFFにすることもできる

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]