HDDもDVDも1台で楽しめる! 日立、ハイブリッドカム Wooo DZ-HS303--開発の裏側 - (page 2)

日立
DZ-HS303
内容: 日立製作所は世界に先駆けてディスク記録のビデオカメラを開発してきた“ディスクカメラの老舗”である。その日立が放った最新モデルが「Wooo DZ-HS303」だ。DVDの汎用性の高さと、HDDの長時間録画を兼ね備えた最強のビデオカメラといえるだろう。世界初の本機は、どのようなノウハウで実現されたのか? その便利さとは何か? カメラ革命が切り開く新しいビデオカメラの世界を、日立開発者に語ってもらおう。

日立ディスクカメラのノウハウを結集

--次に開発の経緯をお聞かせください。ハイブリッドカム Woooはどのようにして実現されたのでしょう。

  • 1997年に発売したMPEGカメラ MP-EG1は、世界初のHDDカメラ。PCカードスロットを装備し、PCカードサイズの260MB HDDに、MPEG-1のデジタル動画とJPEG画像を記録できる。サムネイル付きのGUIなど、現在のディスクカメラの原型となるモデルだ


 井上 カメラのハイブリッド化は、これまで蓄積してきた日立のディスクカメラ開発の1つの成果といえます。弊社はディスク記録カメラの元祖で、1990年代からディスクカメラの開発を進めてきました。これからは必ずディスクカメラの時代が来る、と確信して開発を進めてきたのです。まず、1997年に世界で初めてHDD記録のMPEGカメラを発売し、さらに2000年には世界初のDVDカメラを発売して、ディスク記録カメラをリードしてきました。

--1997年のMPEGカメラはHDD記録のデジタル映像ツールとして、今でも通用しそうなコンセプトですね。その後、DVDカメラを中心に開発をされていますが、なぜ今、ハイブリッドカメラなのでしょうか。

  • 開発にあたり、目標としたのは従来のDVDカムと同じサイズにすること。左がDVDカム、Wooo DZ-GX3300。右がハイブリッドカムのWooo DZ-HS303


 井上 当初からビデオカメラは必ずディスク記録になると考えていましたが、DVDの普及度の高さから、DVDカメラを先行して開発してきたのです。ということで、DVDカメラの開発が進み、DVDカメラを前モデルで第6世代機にまで進化させることができました。コンパクト化や多機能化、高画質化など、DVDカメラで思いつくところは、ほぼやり遂げた感があります。DVDカメラを完成できた今こそカメラを一新する時、と判断して今回のハイブリッド化に踏み切ったのです。

--技術的な要素としては、日立グローバルストレージテクノロジーズ社製の超小型HDD 8Gバイト Microdriveの採用が大きな後押しになっていると思いますが。

  • 日立グローバルストレージテクノロジーズ社製の組込専用Microdrive「3K8」を世界初めて採用している。1インチのサイズで、8Gバイトの大容量を実現。組込専用であるため取り出しはできないが、CFサイズのケースに入れる構造の省略に加え、回路基板を小型化することで、小型軽量化を実現した


 井上 最新のMicrodriveの容量が8Gバイトにまでアップしましたので、このHDDならコンパクトなハイブリッド機を実現できる、と判断しました。DZ-HS303は、日立製のDVDマルチドライブに加え、日立グローバルストレージテクノロジーズ社製のMicrodriveや、自社開発のMPEGエンコーダー回路など、日立独自の技術を採用しています。日立グループのシナジー効果をいかして、他には真似のできないカメラが作れたと自負しています。


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